発症した胃潰瘍…忘れぬ五輪の重圧 苦しかった恩師への猛バッシング「迷惑かけた」|球界群像 荒木雅博#19
元中日・荒木雅博氏【写真:木村竜也】元中日の荒木雅博氏は日本代表として2008年北京五輪でプレー
日の丸の重圧と闘ったが……。元中日内野手の荒木雅博氏(野球評論家)は野球日本代表も経験した。星野仙一監督が率いた2008年の北京五輪に出場。8月23日の米国との3位決定戦では「2番・二塁」で出場して先制本塁打も放ったが、試合に敗れ、メダルを獲得できなかった。闘将がバッシングされ「やっているのは自分たちですからね。責任を感じました」。大会後に胃潰瘍になったという。
五輪イヤーだった2008年、プロ13年目の荒木氏は前半戦終了時点で打率.252、3本塁打、17打点、26盗塁。そこまでに3安打以上の猛打賞を9度マークするなど状態は上々だった。6月21日のロッテ戦(ナゴヤドーム)では史上250人目の通算1000安打を達成。7月15日の巨人戦(旭川)では巨人先発の木佐貫洋投手から先頭打者アーチとなる3号本塁打を放ったが、これは日頃の研究の成果でもあった。
「(当時巨人捕手だった)阿部(慎之助)監督はピッチャーによっては真っ直ぐの時、コースに構えるけど、変化球の時は、動かない時があったんです。で、あのホームランの時はカサカサって(阿部捕手の)動く音が聞こえたんですよ。ということは真っ直ぐじゃないか、と思って、思いっきり空振りでもいいから、振ってみたら入っちゃったんです」。打席で聞き耳を立てていたという。
3位決定戦でも敗れてメダルを逃し…帰国後に崩した体調
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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