落合監督からまさかの一言 イチロー超えの“奇策”を拒否も…荒木雅博氏が受け取った親心|球界群像 荒木雅博#16
中日で活躍した荒木雅博氏【写真:木村竜也】元中日の荒木雅博氏は2004年に9度の1試合4安打を達成した
2004年のセ・リーグは就任1年目の落合博満監督率いる中日が制した。当時レギュラー二塁手だった荒木雅博氏(野球評論家)にとっては「自分が出ての優勝は初めてだったので、うれしかったですね」と思い出深い1年になった。歓喜のVだけでなく、10月10日のヤクルト戦(神宮)ではNPB新記録の1シーズン9度目の4安打以上を達成。3勝4敗で敗れたものの、西武との日本シリーズでは第5戦で、やりたいと思っていたことができたという。
2004年の荒木氏は相手投手の癖の探し方などを新任の長嶋清幸打撃兼外野守備走塁コーチ(現在は愛知県犬山市「元祖台湾カレー犬山店」オーナー)から学び、走塁と打撃に生かした。全138試合に出場し、打率.292、39盗塁。開幕戦は「2番・二塁」だったが、5月中旬からは「1番・二塁」で起用され、落合中日の優勝に貢献した。「負けて決まったんでしたよね」。10月1日の広島戦(ナゴヤドーム)を延長12回2-5で落としたが、2位ヤクルトも敗れてV決定となった。
固め打ちが多いのは現役時代の荒木氏の特徴のひとつだが、この年は4安打以上が9回。これはオリックスのイチローが1996年に記録した8回を超えるNPB記録だった。9回目を達成したのは、シーズン最終戦ひとつ前となる137試合目の10月10日のヤクルト戦。「意識はしていました。周りから言われていたのでね。ちょうど3本打ったから、これはもう1本、チャンスだなと思って……打てたんですよねぇ」と記憶をたどった。
憧れだった西武黄金時代の“伝説の走塁”
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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