阪神ドラ3右腕は「3番手の投手だった」 大学時代はノーマーク…恩師が語る“発掘”の裏側|球界群像 加藤伸一#26
阪神・木下里都【写真:栗木一考】加藤伸一氏の教え子、木下理都がドラフト3位で阪神に入団
元ホークス右腕の加藤伸一氏は、2022年から福岡市の社会人野球チーム・KMGホールディングスで監督を務めている。スカウティング活動も含めてチーム力強化に全力を注ぐ日々だ。2023年に社会人野球日本選手権大会、2024年には都市対抗大会にも出場。2024年のドラフト会議では教え子右腕の木下里都投手が阪神から3位指名を受けた。長男・大貴さんはマネジャー。「息子も一生懸命やってくれています」と目を細める。
加藤氏は2004年に近鉄で現役を引退。2011年からはソフトバンクで投手コーチ、編成・育成部育成担当を務めて2016年に退団。2017年に九州三菱自動車硬式野球部(現・KMGホールディングス硬式野球部)の投手コーチに就任し、2022年からは監督を任され、現在に至っている。「こんなに大変だとは思っていなかったですね。やらなきゃいけないことが多いんです。選手も僕が獲りにいかなければいけないですからね」。
監督業務とともにスカウト業務もこなす。「スカウティングで全国の大学生を見に行きます。もちろん、神宮球場にも行きますよ。12球団スカウトと、ほとんど行動は一緒です。(名が知れた)一流選手を大手の企業に獲られてしまう中で、いい選手を見つけなければいけないんですけどね」。情報も必要だし、選手を見極める眼力も必要。それこそプロ生活で培ってきたものを“フル回転”させてチーム強化に動いている。
2024年ドラフト3位で阪神に入団した木下も、その中で“発掘”した選手の一人だ。「彼は福岡大で3番手のピッチャーだったんです。福岡舞鶴高校の時は野手。大学でも野手で、3年生からピッチャーになったんですけど、見たら球持ちがいいし、すごいボールを投げるなと思いました」。プロも他の社会人野球チームもそれほどマークしていない中、その潜在能力を高く評価して獲得。KMGホールディングスでさらに成長し、プロ入りを果たすまでになったわけだ。
KMGホールディングスで監督を務める加藤伸一氏【写真:山口真司】マネジャーの長男と追いかける夢「日本一になりたい」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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