「お前じゃ勝てない」 監督からまさかの“発破”…日本一の正捕手が焦り「一番嫌なこと」|球界群像 達川光男#15
元広島・達川光男氏【写真:山口真司】プロ7年目に日本一→翌年は故障で95試合に減少
広島の名物捕手でもあった達川光男氏がレギュラーの座をつかんだのは大卒6年目の1983年だ。初の開幕スタメン、オールスターゲームにも初出場するなど、飛躍のシーズンになった。続く7年目の1984年は広島優勝に貢献し、ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞(現在の三井ゴールデン・グラブ賞)も受賞と勢いづいた。ところが、8年目の1985年は一転して出場機会が減少。その年限りで退任した古葉竹識監督からは最後に痛烈なハッパをかけられたという。
1983年の広島は開幕2戦目から2分けを挟んで6連敗を喫するなどスタートダッシュには失敗したものの、5月、6月と巻き返し、前半戦は首位で折り返した。そんなチームで、北別府学投手、川口和久投手、山根和夫投手らをうまく盛り立てたのが、この年から正捕手に抜擢された達川氏だ。その活躍が評価され、球宴にも監督推薦で初出場を果たした。
広島市民球場で行われた第3戦(7月26日)に「8番・捕手」でスタメン出場し、先発・津田恒実投手(3回無失点)、2番手・北別府投手(2回1失点)と広島勢とバッテリーを組んで好リード。打っても3回表に近鉄・鈴木啓示投手から右前打を放って存在感を示した。広島は8月以降に失速して2位に終わったものの、達川氏は116試合に出場して打率.252、5本塁打、41打点と年間を通して活躍した。
古葉監督→阿南監督…「とにかく走っておけ! 体力をつけるように」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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