イチローの反対で消えた幻の登録名 周囲を納得させた本質の一言「俺は鈴木だから…」|球界群像 葛城育郎#8
オリックス時代のイチロー氏【写真:共同通信社】葛城育郎氏は逆指名制度でオリへ…イチローの後継者として期待された
逆指名制度を利用して立命館大から1999年のドラフト2位でオリックス入りした葛城育郎外野手(現、株式会社葛城代表取締役、報徳学園コーチ)への期待は大きかった。当時、将来のメジャー移籍が確実視されていたイチロー外野手の後継者候補とも言われた。名前の響きも似ていたこともあり、登録名も「イクロー」にする案が浮上していた。「最初、そんな話になっていましたけど、しなかったですね」。幻になったのはイチロー氏の“反対”もあったという。
葛城氏は自身のドラフトについて「オリックスにはすごい評価をしていただきました。(監督の)仰木(彬)さんがけっこう推してくれたみたいで、すごくありがたかったです」と振り返った。イチロー氏に関しては「あの当時、僕の中ではイチローさんは2年後にFAで(メジャーに)行くので、2年後に(ポジションが)1個空くのかなと思って、それを目指して2年間頑張ろうと思っていた」という。
そんな中で登録名「イクロー」が検討されていた。葛城氏は正直、最初から乗り気ではなかったようだが、結局なしになったのは「イチローさんの一言があったからです」という。「イチローさんが『イチローとイクローで外野を守っていたら、どっちを呼んでいるかわからなくなるからやめてくれ』って。『俺は(同じ名字の選手がいた)鈴木だからだったけど、イクローは葛城だから、ほかにいないからいいだろ』って。良かったです。言ってくれて」。
元オリックス・葛城育郎氏【写真:山口真司】プロ初安打がホームラン…4打席連続三振の後の一発だった
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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