出番は専門学校との試合だけ、練習は「自分でやって」 5月に“戦力外”…屈辱の最終年|球界群像 葛城育郎#13
元阪神・葛城育郎氏【写真:山口真司】葛城育郎さんは真弓体制2年目の2010年6月に2軍落ち「急展開というか急激…」
悔しい幕切れだった。2011年シーズン限りで葛城育郎氏(元オリックス、阪神)は現役引退した。2010年6月に2軍落ちし、そこから1軍の舞台に戻ることはなかった。「まだまだやれると思っていた」。だが、チャンスをもらえなかった。正式に戦力外通告を受ける前には覚悟せざるを得なかったという。歯がゆい思い、屈辱の日々だったラストイヤー。34歳で決断した裏にはいったい何があったのか。
2006年の1軍出場機会なしから、復活を遂げた2007年シーズン以降、状態は上向いた。プロ9年目の2008年は112試合に出場し、打率.261、1本塁打、29打点。代打では打率.368と力を発揮。一塁、外野守備ともに安定感があり、お立ち台での「ウォーーー」雄叫びパフォーマンスも大人気だった。「阪神では守備固めでも出たりしましたからね。パ・リーグの人たちからしたら、あいつ、なんでって思われていたかもですよね」。
オリックス時代に外野で1試合に2度落球した苦い思い出もあったからだが「あれがあって練習した。いろんなことを経験したことがつながったと思います」。当時も阪神指揮官だった岡田彰布氏にも感謝している。「真っ直ぐが好きなバッターがいるってことで獲ってもらったし、とてもお世話になりました」。2023年、その岡田監督率いる阪神はリーグを優勝を成し遂げた。2008年に巨人に大逆転優勝を許して辞任しただけに、葛城氏にも感慨深いものがあった。
2011年オフに戦力外通告…トライアウト参加も声は掛からなかった
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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