中日投手陣への“同情論”に苦言 自ら招いた無援護…元エースが喝「真に受けたら駄目」|球界群像 今中慎二#16
中日・柳裕也、高橋宏斗、小笠原慎之介(左から)【写真:荒川祐史、矢口亨、中戸川知世】今中慎二氏は2012、2013年に中日投手コーチ…若手を鍛え上げた
元中日左腕の今中慎二氏は2012年から2シーズン、古巣ドラゴンズの投手コーチを務めた。高木守道監督の下で、1年目は2軍、2年目は1軍で後輩たちを指導。その間に左腕・大野雄大投手らが1軍戦力に成長した。現在は野球評論家でもあり、株式会社エスプロジェクト(名古屋市)の社長でもある今中氏が、コーチ時代を振り返るとともに、2年連続最下位からの巻き返しを目指す立浪和義監督率いる中日へ熱いエールを送った。
今中氏は1988年ドラフト1位で大阪桐蔭から中日に入団。プロ8年目(1996年)の25歳までに通算87勝をマークするなど、左腕エースとして大活躍したが、その後、左肩痛に苦しみ、30歳だった2001年シーズン限りで現役を引退した。通算91勝で74完投を記録した伝説の左腕の引退セレモニーは2002年3月23日にナゴヤドームで行われたオリックスとのオープン戦。プレーボール前に相手トップバッターの谷佳知外野手との“対戦”という形だった。
全球ストレートを投げた。1球目はボール、2球目からは谷が3球続けて空振りした。「ストレートといっても、110キロくらいですよ。練習していなかったですからね」。投げ終えるとマウンドをならし、立浪和義ら内野陣と握手、最後にその試合の先発投手・山本昌と握手して、大歓声のスタンドに手を振りながらマウンドを降りた。
中日で活躍した今中慎二氏【写真:山口真司】中日の若手に注文「必死にやっていることをもっと前面に出してもいい」
投手陣へ「自分が頑張ることが先。打者が打つ打たないは二の次」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜今中慎二編〜
復活に苦心も「来年は契約できない」 肩は限界、阪神の誘い断念…選んだ“中日一筋”|球界群像 今中慎二#15
故障隠して登板も「真面目に投げろ」 つらかった痛烈野次…球速出ない異変に「嘘でしょ」|球界群像 今中慎二#14
“イタズラ電話”で起こされた悪夢の1日 「記憶が飛んだ」冷静さ失った心理戦|球界群像 今中慎二#13
渋々の2日連続先発も…降板指令に怒り 曲がったスパイクの刃「初めて暴れた」|球界群像 今中慎二#12
巨人へのトラウマ払拭して覚醒 不安は「全くなかった」…左腕に“神”が降りた1年|球界群像 今中慎二#11
「投げた瞬間あっ」骨折が生んだ“伝説の魔球” すっぽ抜けのはずが…自分も驚く軌道|球界群像 今中慎二#10
完封したのに指揮官ブチギレ 「なんでそんなに怒る」嬉しかったコーチの“猛反論”|球界群像 今中慎二#9
提出した反省文がゴミ箱“直行” 降板後にこもったトイレ…恐怖に震えた指揮官の激怒|球界群像 今中慎二#8
19歳に飛んだ鉄拳「バシっときた」 怯える先輩投手たち…“恐怖”の中日ベンチ裏|球界群像 今中慎二#7
指揮官激怒で干され…念願の降格も「誰も来ない」 忘れもしない指に塗った瞬間接着剤|球界群像 今中慎二#6