提出した反省文がゴミ箱“直行” 降板後にこもったトイレ…恐怖に震えた指揮官の激怒|球界群像 今中慎二#8
降板する中日・今中慎二(右)と星野仙一監督(1996年)【写真:共同通信社】今中慎二氏は星野仙一監督から登板についてのレポート提出を求められた
元中日投手で野球評論家の今中慎二氏は現役時代、星野仙一監督の熱い指導を受けた。怒られるのは当たり前。とにかく野球に関しては一切気が抜けなかった。それは技術面だけではない。プロ2年目の1990年からは時々、登板した試合についてのレポート提出まで求められたという。「字を間違ってはいけないから、辞書で調べたりして、まぁまぁ苦労しましたね」。厳しかったミーティングへの対策などもしかり、頭脳面に関しても徹底的に鍛え上げられた。
「レポートを書け」。今中氏は登板後、星野監督からそう言われたことが何度もあったという。打たれたシーン、失点につながったシーンなどを振り返って、どう考えたかを文字にする。「その試合で、何でこうなったか、書いてこいってことだから反省文ですよね。寮長に辞書を借りて、調べて書いて、次の日監督に渡して、そのまま見ずにゴミ箱に捨てられて、また怒られてって感じでしたけどね」。
ただし、ゴミ箱直行はパフォーマンス。今中氏がいなくなってから、星野監督はそこからレポートを取り出して読んでいた。「あとで言われましたよ。お前、字を間違えすぎやって。こっちは辞書でちゃんと調べていたんですけどね」。そんな対応もまた闘将流だったということだろう。
元中日・今中慎二氏【写真:山口真司】怒った選手を起用する指揮官…ベテランも「理解しますよ」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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