小学5年で中学生圧倒「嫌な顔された」 剛球の原点は“江川伝説”…田村勤が挑戦し続けた無茶な遠投|球界群像 田村勤#2
阪神で活躍した田村勤さん【写真:山口真司】田村勤氏は少年時代に川で石投げを繰り返した
元阪神守護神の田村勤氏は幼い頃、近くの川でよく「石投げ」や、石を川面で何度もジャンプさせる「水切り」で遊んだという。社会人野球・本田技研時代にオーバースローからサイドスローに転向して成功。それには横から投げる「水切り」効果もあったのかもしれないが、当時、川で何よりも意識していたことがあったとも明かす。それは巨人で活躍した怪物右腕・江川卓投手の小学生時代の伝説だった。
静岡県榛原郡川根町出身の田村氏は、川根小時代から肩の強さに定評があった。父・甲子夫さんとのキャッチボールなどでも鍛えられたようだが、もうひとつ、よくチャレンジしていたのが大井川での石投げだった。「水切りとかよくやっていましたからね。(のちに)僕はサイドスローになりましたが、何かそれがあったのかなというのはありますよ。水切りってピッピッピッピッピッピッっていくじゃないですか。あれがインコースの高めに行くイメージですね」。
もちろん、その頃からサイドスローを意識していたわけではない。結果的に役立ったかもしれないという話だ。当時、田村氏が川で思い切り意識していたのは怪物右腕のこと。「江川さんが天竜川の石投げで向こう岸まで届いたという伝説を聞いたことがあったんですよ。(同じ)静岡ですからね」。江川氏は少年時代に静岡県磐田郡佐久間町に住んでおり、石投げ伝説はその小学生の頃のもの。「僕らのところの大井川はすごい広い。ここはいくら江川さんでも無理だろうと思いながらね」。
小学5年で中学生と試合…三振の山築き「すごく嫌な顔をされた」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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