中日ドラ2入団も突然の「島流し」 18歳には辛すぎた“現実”「得るものは何もなかった」|球界群像 山崎武司#7
山崎武司氏は1年目キャンプで落合博満と同部屋「寝る時だけ帰った」
野球評論家の山崎武司氏は、1986年ドラフト2位で愛工大名電から中日に捕手として入団したが、下積み期間は長かった。プロ1年目は星野仙一監督に三塁転向と米国留学を指示され、ドジャース傘下のルーキーリーグで修行。しかし、帰国後、捕手に再転向となるなど試練の日々が続いた。2年目の1988年に中日はセ・リーグ優勝を果たしたが、全く関わることはなし。ただし、星野監督による鉄拳は、そのオフに初めて浴びたという。
強肩強打の捕手で、しかも地元・愛知県出身。山崎氏への球団の期待は大きかった。「22」は阪神、西武で活躍した元捕手で、プロ通算474本塁打の田淵幸一氏がつけていた背番号。「田淵さんを超えろってイメージでもらいました」。1987年、プロ1年目の沖縄キャンプではロッテから移籍してきた3冠男・落合博満内野手と同部屋に割り当てられた。将来の主軸候補としての期待の表れだった。
「そうだったんでしょうけど大変でした。何も教えてもらっていませんよ。18歳と3冠王。しゃべれる立場でないから。普通、部屋子はかわいがってくれるじゃん。でも、それも何にも……。気も使ってくれるわけでもなかったしね。部屋には(落合専属の)広報がいて、落合さんとずーっと酒を飲んでいた。そんなところにはいられないし(ドラフト1位の近藤真一投手ら)同級生の部屋にいくしかなかった。ホントあの時は寝る時だけ部屋に帰った感じだったね」
捕手では2学年上の中村武志が台頭「売り出し中で、すごかった」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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