レギュラー掴んだ翌年…大物加入で出番激減 心で祈った他球団移籍、元阪神捕手の“苦悩”|球界群像 狩野恵輔#18
阪神・狩野恵輔氏【写真提供:産経新聞社】元阪神・狩野恵輔氏、メジャー帰りの城島加入で状況一変
野球評論家の狩野恵輔氏は2000年ドラフト3位で群馬県立前橋工から捕手として阪神に入団したが、プロ10年目の2010年は捕手ではわずか1試合の出場で、実質、外野手転向の形になった。前年(2009年)に127試合に出場し、レギュラー捕手の座をつかんだが、オフの補強で、メジャーリーグのマリナーズを退団した城島健司捕手が加入して状況が変わった。だからといって、そこに不満などは何もない。「球団がジョーさんを獲りにいったのは当たり前」とも口にした。
プロ9年目(2009年)のキャンプで投手への返球など短い距離がうまく投げられないイップスになりながらも、レギュラー捕手の座をつかんだ狩野氏だが、10年目はまた立場が変わった。メジャー帰りの城島が虎の一員となって、新たに正捕手の座に就いたからだ。「それはもうしょうがないなと思いました。僕はイップスを持っているんで……。出られなくなるというのはありましたけど、僕がもし第3者として見たら、城島さんが来たいというのなら絶対獲りますもん」。
城島を巡っては、古巣のソフトバンクも獲得の動きを見せていた経緯もあり「心の中ではソフトバンクに入ってくれ、とは思いましたけど、だんだんとこれは阪神だなって感じだったんでね」と正直な胸の内も明かす。「もちろん、負けてたまるかって気持ちもありましたけど、しょうがないなって方が強かったです。だって3割を打てるバッターだし、肩も強い、守備もいい。何も言うことないじゃないですか。そりゃあ獲りにいくよなってだけなので……」と振り返った。
元阪神・狩野恵輔氏【写真:山口真司】イップスの影響がない外野守備「近場に投げないので平気」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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