2軍で首位打者も「お前は一番下手」 コーチがバッサリ…元虎戦士が志願した“顔”の変更|球界群像 狩野恵輔#14
阪神現役時代の狩野恵輔氏【写真提供:産経新聞社】元阪神・狩野恵輔氏、正捕手・矢野に弟子入り
阪神で17年間プレーした狩野恵輔氏(野球評論家)はプロ7年目の2007年に1軍で活躍するようになった。前年の2006年にウエスタン・リーグ首位打者に輝くなど2軍で結果を出したものの、1軍では通用せず「このままならホントに終わる」と危機感を抱き、オフの間にもう一度、やり直してのことだった。金本知憲外野手と矢野輝弘捕手の2人の偉大なる先輩の下で鍛錬したのがプラスになったという。
プロ6年目の狩野氏は2軍で10本塁打、44打点。打率はウエスタン・リーグトップの.348と大きく成長した。だが1軍では1試合に出ただけの2打数無安打。1軍と2軍のレベル差を痛感し「メチャクチャ、ショックでした」という。しかし、打ちのめされたところから巻き返すのが真骨頂でもある。このままでは終われない。何かを変えなければいけない。そこでまず考えたのが正捕手・矢野への弟子入りだった。
「納会の時に矢野さんに『一緒に自主トレをやらせてもらえませんか』と頼んだんです。“いいよ”って言ってくれると思ったら『なんでや』と言われました。確かに考えたら、同じキャッチャーに何で教えないかんねんって思うはずですよね。それでも『矢野さんにちょっと教えてもらいたいし、キャッチャーとしてこのままでは無理だと思うんで、いいでしょうか』と言ったら『俺は甲子園で自主トレやで』って。それでやらせてもらうことになったんです」
「すごい大事なもの」…背番号を「63」から「99」に
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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