プロ入り願望も…部長から突然の激白「断ったからな」 広島名捕手誕生の“分岐点”|球界群像 達川光男#9
元広島・達川光男氏【写真:山口真司】達川光男氏は広島商時代プロからも注目されていたが東洋大進学
思わぬ展開もあった。ゴールデン・グラブ賞を3度受賞の元広島名捕手の達川光男氏は1974年、広島商から東洋大に進学した。1973年の高校3年時には甲子園で春準優勝、夏優勝チームの正捕手として活躍。プロ野球も複数球団から注目されていたが、当時はその詳細を知ることなく、大学への道を選択したという。「それは後で聞いた話だったけど、知っていたら、行きたいと言っていたかもしれない」と話した。
1973年夏に全国制覇を成し遂げた広島商ナインだが、甲子園の土は持ち帰らなかった。「春に負けた時は、土を集めていたら(畠山圭司)部長先生に『夏は来ないのか! 今すぐ捨てろ』って言われたんだけど、夏に優勝した時は『ここはお前らのホームグラウンドだろ! 土を持って帰ってもしょうがない』って言われたんですよ」と達川氏は苦笑する。そして、思い出したようにこう付け加えた。
「部長先生は『甲子園はウチのホームグラウンドだから、広商のグラウンドの土を甲子園に持って行け』とも。『それは阪神園芸さんに悪いのでやめましょう』と、確か私が言ったと思う。『土を混ぜるのは、よその高校のこともあるのでやめましょう』ってね。『そりゃあ、そうだな』って、先生は妙に納得してくれましたけどね」。そんな高校生活を経て達川氏は次の進路を大学に絞った。プロからも注目されていたが、どこの球団が熱心とかは、当時知らなかったそうだ。
明大セレクションで“風呂問題”「礼儀をわきまえるべきでした」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜達川光男編〜
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