伝説右腕から「練習していないだろ!」…新天地で衝撃 明かされた“マサカリ投法”の秘密|球界群像 白武佳久#14
広島のスカウト統括部長を務める白武佳久氏【写真:山口真司】ロッテ移籍1年目、白武佳久氏は村田兆治に度肝を抜かれた
元投手で広島スカウト統括部長の白武佳久氏は現役時代、広島とロッテの2球団で活躍した。ロッテには1989年オフにトレードで加入。移籍1年目の1990年シーズンにはキャリアハイの10勝をマークした。背番号20をつけ、新天地で躍進を遂げたが、鹿児島キャンプではいきなり試練に見舞われた。ロッテのレジェンド右腕・村田兆治投手兼コーチから「お前は練習を何もしていないだろ!」と厳しい言葉を浴びせられ、その凄さに度肝を抜かれたという。
当時のロッテ監督は陸上部並みの走り込みを課す「走れ! 走れ!」で知られた金田正一監督だったが、白武氏は「カープの方がはるかにきつかったので、楽でしたよ」と言う。「パ・リーグはDH制だから、ピッチャーは投げるだけ。もうバント練習もしなくていいし、投げることと守備練習しかない。ひとつのことをやらなくていいとなったら、そっちに物凄く集中できるし、数もこなせるから、下手だった守備がうまくなりましたね」とプラス面も多かったようだ。
もっとも、ロッテでの鹿児島・鴨池野球場でのキャンプ初日は面食らったという。「よーいどんで、村田兆治さんとキャッチボールすることになったんです。僕はトレードが決まってからの自主トレで塁間、セカンドくらいまでしかキャッチボールをしていなかったんですが、いきなり村田さんは、すーっと90メートルくらいまで下がっていったんですよ。これは投げられんと思ってブルペンキャッチャーに間に入ってもらったんです」。
球宴にも初出場…最後は完投で10勝に到達
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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