死球浴びて“威嚇の内角攻め”が裏目 投手相手に痛恨の1球…始まった悪夢の連敗|球界群像 達川光男#16
元広島・達川光男氏【写真:山口真司】1986年に初の規定打席到達…一時は5番も「やっぱり8番だな」
悔しい負けだった。1986年の広島はリーグ優勝を成し遂げたものの、日本シリーズでは西武に3勝1分と王手をかけながら、そこから悪夢の4連敗。その年限りでの現役引退のミスター赤ヘル・山本浩二外野手の最後の花道を日本一で飾れなかった。正捕手だった達川光男氏は、シリーズの流れをも変えた第5戦、西武・工藤公康投手に許した、まさかのサヨナラ打を「今でも反省している」という。
1986年の達川氏は打撃も好調だった。前半終了時点で打率.291、5本塁打。球宴にも1983年以来、2度目の選出となった。後半戦も攻守に活躍し、128試合に出場し、初めて規定打席に到達しての打率.274、9本塁打、46打点の成績で広島のリーグ優勝に貢献した。「8番・捕手」が“定位置”だったが、9月21日の大洋戦(横浜)では「5番・捕手」でスタメン出場。3番・衣笠祥雄内野手、4番・山本の赤ヘル2枚大看板と組むクリーンアップも経験した。
「(チームは)左ピッチャーが全く打てなくてね。で、(大洋は左腕の)木田(勇)さんが先発だったかな。それで5番。その試合、(広島先発の北別府学投手が完封して2-0で)勝ったんですよ。私も1安打した。これは次も5番かなと思ったら(広島監督の)阿南(準郎)さんに『やっぱりお前は8番だな。8番に戻ろう』と言われたんですけどね」。苦笑しながら振り返ったが、それは山本の引退シーズンでの思い出の一コマでもあるようだ。
1986年の日本Sは全試合DH制なし…第5戦に投手・工藤に痛恨打
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜達川光男編〜
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