妻が毎朝“トイレに貼り出し” メンタル変貌…「本人の前では言えない」献身への感謝|球界群像 佐々岡真司#11
広島で投手として活躍し、監督も務めた佐々岡真司氏【写真:山口真司】佐々岡真司氏は、妻が書いてトイレに貼ったメンタル強化法を連日読んだという
広島の自宅では毎日、トイレで再確認した。紙が貼ってあった。それはメンタルトレーニングの一環だった。前広島監督で野球評論家の佐々岡真司氏はプロ10年目の1999年に15勝をマークした。パーソナルトレーナーによる投球フォーム修正などモデルチェンジに成功して、前年1998年の5勝からの大巻き返しだったが「心技体」の「心」の部分の改善も大きかったという。これはメンタルトレーナーと優子夫人のおかげだった。
プロ9年目のオフに優子夫人の“提案”もあって始めたモデルチェンジ。30歳を超え、20代前半の頃と同じことをやっていてはいけないと考え、トレーニングの見直しからパーソナルトレーナーの西本直氏にお願いした。それが実に効果的だったわけだが、並行して進めたのがメンタル面の強化だった。「同じようにメンタルトレーニングの先生もお願いしたんです」。広島出身で、メンタルトレーナーの第一人者として知られる高畑好秀氏に指導してもらったという。
「例えばヤクルト戦前なら古田(敦也)さんを抑えたいいイメージとか、ヤクルト戦のいいイメージのシーンばっかりのビデオを見て、試合に臨むとかね。集中力でも、穴があって目を閉じてもそこに通せるようなイメージとか。いろんなことをね」。とはいえ、なかなか難しいものでもあったそうだ。そんな中、さらにバックアップしてくれたのが優子夫人だ。
「なかなか本人の前では言えないけどね、とても感謝しています」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜佐々岡真司編〜
睡眠導入剤を服用、体重は8キロ減 孤独に輪をかけたコロナ禍…壮絶な3年間の監督生活|球界群像 佐々岡真司#14
佐々木朗希よりも欲しかった“ドラ1” ビデオ見て即決…新人王導いた新米監督の慧眼|球界群像 佐々岡真司#13
「なんで打つんだ…」球場が“変な雰囲気”に 引退試合でエースが望んだ真剣勝負|球界群像 佐々岡真司#12
「歩けない状態」から僅か8日後にノーノー達成 大記録の裏にあった忘れられぬ体験|球界群像 佐々岡真司#10
平成の世にもいた“追いロジン”右腕 打者もクレームつけた「消える魔球」伝説|球界群像 佐々岡真司#9
ボンズが「1メートル前を振った」 衝撃の三振斬り…メジャーの目に留まった宝刀|球界群像 佐々岡真司#8
パンチ食らって鼻血も…まさかの「投げるやろ」 大乱闘直後、監督からの衝撃指令|球界群像 佐々岡真司#7
清原から痛恨一撃「フルボッコにされた」 散々な一日…忘れぬ“悲しみのパチンコ”|球界群像 佐々岡真司#6
“片目見えず”も大一番で好投 「手が震えて…」登板直前にまさかのアクシデント|球界群像 佐々岡真司#5
拒絶許されぬ絶対命令「『はい』しかない」 振り回され続けたルーキーイヤー|球界群像 佐々岡真司#4