19歳でプロ人生暗転「腰がぶっ飛んだ」 ちらつく戦力外…打撃見失った“地獄の日々”|球界群像 川又米利#6
中日で活躍した川又米利氏【写真:山口真司】プロ2年目に阪神・小林繁からプロ1号を放った川又米利氏
1軍の壁にブチ当たった。元中日の川又米利氏(野球評論家)は、高卒1年目の1979年シーズンを5月以降、最後まで1軍で過ごした。打撃に関してはそれなりの自信もあったが、ナゴヤ球場での秋季練習で腰を痛めてリタイア。それがつまずきのもとだった。ここで休んだことで「自分のバッティングがちょっとわからなくなってきた」。2軍では打てても1軍では駄目。そんな地獄の日々が2年目から6年目くらいまで続いた。「よく残してくれたと思う」。最悪クビも覚悟していた。
1年目秋の悪夢だった。「まだ秋季練習が始まったばかりだった。アップして、ポール間を走った時に腰がぶっ飛んだ。痛くて歩けなくなった」。入院や手術はしなかったが、回復までは時間がかかった。「そのまま僕のオフシーズンが始まってしまった」。前兆はあった。「シーズン中から腰が張っているイメージがあったんです」。それが一気に来た感じだった。その時19歳。「やっぱりまだプロの体じゃなかったというか……」。
順調だったプロ生活が一転した。歯車が狂った。復帰しても、自信に満ちあふれていた1年目の打撃に戻ることができなかった。逆に不安が増した。「自分のイメージ通りに振っても全然いい形で打てなかった」。1年目にあった「打てる」という感覚はなくなった。「なめていたのかもしれない。“いける”なんて」と思うようになった。すごく苦しかった。
4年目はウエスタン・リーグ首位打者も…1軍では4安打
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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