ドラ1入団から1年…異例の“打撃投手” 日々薄まる周囲の期待「普通って感じ」|球界群像 都裕次郎#6
元中日・都裕次郎氏【写真:山口真司】都裕次郎氏は2年目の1978年、打撃投手として1軍に帯同した
1976年の中日ドラフト1位左腕・都裕次郎氏はプロ1年目も2年目も1軍登板なしに終わった。2年目の仕事は“打撃投手”。「ほぼ1年間、1軍に帯同して試合に投げず、練習で投げていました」。まだ19歳だったとはいえ、ドラ1選手に対しては異例の修行策。「2年目だったし、期待が薄まっていたと思います」と都氏は振り返ったが、結果的には、このデビュー前の“1軍期間”が「ためになったかもしれない」という。
都氏は2年目の1978年、静岡・掛川市営球場で行われた春季キャンプに参加した。「あの年は1軍も2軍も全部一緒だったと思います」。宿舎では大島康徳内野手と同室。「バリバリのレギュラーと2年目。立場が全然違いますからね。小間使いができるように組まされた感じでした。毎晩(大島選手のために)ウイスキー用の氷をどっかで調達していた覚えがありますね」。1年目にプロとの実力差を痛感したが「それは2年目も同じだったと思います」。
違ったのは仕事場だ。シーズン開幕とともに1軍に帯同しての打撃投手を1年間務めた。現在と違って、当時は2軍の若手投手らが、1軍の練習を打撃投手として手伝うことはよくあることだったが、遠征先も含めてのフル帯同は珍しかった。ましてやドラフト1位の期待の星。マスコミの目もある中での修行だ。「2年目だったし、期待が薄まっていたと思いますよ。もうドラ1という感覚ではなかったと思います」と都氏は話したが、異例だったのは間違いない。
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(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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