ド軍キャンプ地行きの飛行機で身に起きた悲劇 「3日間寝込んだ」ドラ1左腕に続いた不運|球界群像 都裕次郎#14
元中日・都裕次郎氏【写真:山口真司】都裕次郎氏は1987年のキャンプ中に左肩痛を再発させ、手術を受けた
1987年シーズンの中日は話題満載だった。闘将・星野仙一氏が監督に就任し、3冠王3度の落合博満内野手が牛島和彦投手らとのトレードでロッテから加入。さらにルーキーはドラフト会議で5球団が競合した近藤真一投手……。4月10日の巨人との開幕戦(後楽園)からユニホームもドジャースモデルになるなど“仕掛け”も豊富だった。そんな中、1976年ドラ1左腕の都裕次郎氏は1軍登板なし。春季キャンプ中に左肩痛を再発させ、手術したからだった。
1985年オフにスポーツ医学の権威、フランク・ジョーブ博士に勧められた左肩手術を回避。左肩周辺を逆に鍛えて「痛みを麻痺させる」強引なやり方で復調し、1986年シーズンを23登板2勝1敗で終えた都氏はオフも、その“方式”を継続させた。「12月も若手と一緒になってトレーニングしました。筋肉を落とさないようにね」。いい状態をキープした形で1987年に突入。星野新監督の下で、もう一度輝きを取り戻すつもりだった。
「キャンプの前半くらいまでは、立ち投げくらいまでは調子も良かったんですよ。その前の年よりもさらにいい感じで星野監督も“今年はいけるんじゃないか”みたいなコメントを出されたんですよ。でも、その後におかしくなって……」。恐れていた左肩痛の再発だった。また投げられない状態に陥った。「しばらくそんな感じだったので、星野さんにも『ぐだぐだしているんだったら、いっそのこと手術した方がいいんじゃないか』と言われてそうすることに決めたんです」。
3月に東京都内の病院で手術。「ドクターには新生骨、新しく生まれた骨が、左肩のちょうど関節のところで突起している。それが神経を刺激している、と言われました。周りにカスみたいなのもあるので、新生骨をとって周辺をきれいにして、同じような関節のかみ合わせだといけないから、関節をちょっと前にずらし、そうすると隙間ができるからそこに腰の骨を埋めるということで、麻雀牌くらいの腰の骨をその時の手術で削りました」。手術前日にそう説明されたそうだ。
術後の米春季キャンプは発熱…到着即リタイア
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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