17歳がベテランに突きつけた現役引退「もう終わり」 隣で受けた衝撃…つらかった現実|球界群像 都裕次郎#15
元中日・都裕次郎氏【写真:山口真司】都裕次郎氏は1989年限りで引退…当時1年目の今中慎二に驚かされた
中日・都裕次郎投手は1989年シーズン限りで現役生活にピリオドを打った。左肩手術からの完全復活を目指したが、かなわなかった。元には戻らなかった。引退は自分から球団に申し入れたが、その年の沖縄・具志川2軍春季キャンプの時点で、覚悟はしていた。大阪桐蔭からドラフト1位入団のルーキー左腕・今中慎二投手の初ブルペンを見た時に「もう辞め時だなと思った」という。
中日1軍がオーストラリア・ゴールドコーストで春季キャンプを行った1989年。プロ13年目の都氏は沖縄・具志川2軍キャンプスタートとなった。体重超過の場合は罰金との星野方針に対して、自主トレ中に反対意向を示した主砲の落合博満内野手が球団からのペナルティで2軍キャンプに参加していた。都氏は「落合さんもいましたけど、あの時はとにかく今中の印象がすごすぎて、びっくりした記憶がありますね」と振り返った。
滋賀・堅田高から1976年ドラフト1位で中日入りした都氏と、1988年ドラ1の今中氏。同じ高卒左腕であることに加えて、高校3年夏の地方大会で初戦負けしたことも同じ(都氏は滋賀大会で膳所に0-2、今中氏は大阪大会で茨木に1-2)という共通点もあった。「キャンプのはじめの頃は、大丈夫かなと思って見ていたんですよ。今中はふわふわのキャッチボールしかしていなかったのでね。それがブルペンに入ったら全然違いました」。
容赦なしだった現役ラスト登板「少しは気を使えよって思いました」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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