「森さんの下ではやりたくない」 新天地2年でトレード志願…引き金は“清原問題”|球界群像 田尾安志#15
元中日・田尾安志氏【写真:山口真司】田尾安志氏は1985年に西武へ移籍しリーグV…広岡野球に驚かされた
1985年春季キャンプ前、田尾安志外野手(現・野球評論家)はトレードで中日から西武に移籍した。広岡達朗監督の管理野球を学び、勉強になった1年だったが、成績は127試合、打率.268、13本塁打、60打点。打率3割は4年連続でストップした。西武2年目の1986年は、さらに成績がダウンした上に、森祇晶新監督と波長が合わなかったという。ライオンズで2シーズンを終えた後、今度はトレードを志願した。
プロ10年目での新天地は田尾氏にとって「こんな野球があるんだなってね」と思うほど、新鮮なものだった。「広岡さんは、ものすごい細かい野球をされていた。バントひとつでも、一塁側への送りバント、三塁側への送りバント、プッシュバント、セーフティバント、全部サインが違ったんです。そんなところまで監督が指図するんだと思いました。それまではどっちかというと“バント、お前に任せたよ”って感じの野球でしたからね」。
すべてが徹底されていた。「チームバッティングといったら必ず右に打たないといけない。レフトにはホームランを打っても駄目、そういう野球。確かにきついけど、やっぱり勝つのかなって気がしましたね」。食生活の管理については「それは、そこまでの差は感じませんでした。お肉も食べさせてもらいましたし、そんなにはね。夕食時にアルコールは全然駄目というのはありましたけど、僕はしょっちゅう飲むタイプじゃなかったんでね」と苦にならなかったそうだ。
合わなかった森祇晶監督…発端は清原和博のポジション問題
初の日本一経験も…球団管理部長に「トレードに出してくれませんか」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜田尾安志編〜
田尾安志が闘う“国指定の難病” 70歳も残る未練…楽天では「まだ監督までになっていなかった」|球界群像 田尾安志#21
ほぼ100敗→1年で解任も…予期せぬ胴上げ 「恥ずかしいからやめてくれ」楽天・田尾安志監督の最終戦|球界群像 田尾安志#20
「休養しろ」に納得できず…三木谷氏に直電 3年契約も1年でクビ、楽天初代監督・田尾安志の無念|球界群像 田尾安志#19
楽天は「もう100%最下位」 予期せぬオファーに苦悩…妻のひと声で決めた初代監督|球界群像 田尾安志#18
「今日でやめます」田尾安志、突然の引退表明に“大混乱” 阪神・中村監督の一言で…プツリと切れた気持ち|球界群像 田尾安志#17
阪神・村山監督が「僕をクビにしようと思っている」 “勝ちたい発言”で冷遇…田尾安志が抱いた違和感|球界群像 田尾安志#16
元ドラ1が電撃トレードで放出「嫌われていた」 スター絶頂期も…球団代表との根深い確執|球界群像 田尾安志#14
中日が逃した日本一、審判に困惑「なんで」 “阻止”された先制点…流れ変えた悲劇|球界群像 田尾安志#13
優勝決定もファンに“謝罪” 「こんなゲームで申し訳ない」…抗議の空振りに「もう振るな」|球界群像 田尾安志#12
「なめているのか」グラウンドでコーチと“大喧嘩” 代打も拒否…覚悟したトレード|球界群像 田尾安志#11