田尾安志が闘う“国指定の難病” 70歳も残る未練…楽天では「まだ監督までになっていなかった」|球界群像 田尾安志#21
元中日・田尾安志氏【写真:山口真司】田尾安志氏は難病「心アミロイドーシス」と闘いながら評論活動を続ける
中日、西武、阪神で活躍した元外野手で、楽天初代監督も務めた田尾安志氏は現在、国指定の難病「心アミロイドーシス」と闘いながら野球評論家として活動している。加えて自身の公式YouTube「TAO CHANNEL」では古巣の阪神、中日の試合解説動画などを精力的に配信中だ。「心アミロイドーシスには症状を進行させない薬が出ています。早期発見が大事なんです」。病もエネルギーに変えて、野球人生をさらに突き進んでいる。
病気が見つかったのは2022年だったという。「ちょっと左手がしびれるなぁってところから兵庫医大で診てもらった。頸椎とかが悪いのかなと思ってね。検査の結果、頸椎は全然何ともない。それでしびれるのなら心臓関係が多いということで重点的に調べたら心アミロイドーシスではないか、という話になった」。心臓の負担が大きくなっていることを示す数値が異常に高く「今すぐ車椅子でもおかしくないって言われたんです」。
心アミロイドーシスはアミロイドと呼ばれる異常なタンパク質が心臓に沈着する病気。それが重なり、厚くなっていくと、心臓の機能が低下して心不全を引き起こす可能性がある。「以前は、それがわかっても薬がなかったそうです。でも現在は、それ以上、症状を進行させない薬が出ており、早めにわかれば、それで命を落とさずに済む方向になってきた。僕の場合は検査入院の結果、まだ物凄く初期でした」。
2022年5月30日、田尾氏は「TAO CHANNEL」で難病罹患を敢えて公表した。心アミロイドーシスには早期発見が大事であること、以前と違って薬があることなどを広く世の中に知らせるためだった。「このことを知っている人は少ないですよね、周りの人にも伝えた方がいいですよねって先生に話したら『そうしてくれたらありがたい』ということだったのでね、微力ながら、やれることはやらせてもらおうと思ったんです」。
「勝ったり負けたりするチームの監督をやりたいなあ」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜田尾安志編〜
ほぼ100敗→1年で解任も…予期せぬ胴上げ 「恥ずかしいからやめてくれ」楽天・田尾安志監督の最終戦|球界群像 田尾安志#20
「休養しろ」に納得できず…三木谷氏に直電 3年契約も1年でクビ、楽天初代監督・田尾安志の無念|球界群像 田尾安志#19
楽天は「もう100%最下位」 予期せぬオファーに苦悩…妻のひと声で決めた初代監督|球界群像 田尾安志#18
「今日でやめます」田尾安志、突然の引退表明に“大混乱” 阪神・中村監督の一言で…プツリと切れた気持ち|球界群像 田尾安志#17
阪神・村山監督が「僕をクビにしようと思っている」 “勝ちたい発言”で冷遇…田尾安志が抱いた違和感|球界群像 田尾安志#16
「森さんの下ではやりたくない」 新天地2年でトレード志願…引き金は“清原問題”|球界群像 田尾安志#15
元ドラ1が電撃トレードで放出「嫌われていた」 スター絶頂期も…球団代表との根深い確執|球界群像 田尾安志#14
中日が逃した日本一、審判に困惑「なんで」 “阻止”された先制点…流れ変えた悲劇|球界群像 田尾安志#13
優勝決定もファンに“謝罪” 「こんなゲームで申し訳ない」…抗議の空振りに「もう振るな」|球界群像 田尾安志#12
「なめているのか」グラウンドでコーチと“大喧嘩” 代打も拒否…覚悟したトレード|球界群像 田尾安志#11