パ・リーグには「行きたくない」 ドラ1候補の“決意”…予期しなかった指名球団|球界群像 中田良弘#7
元阪神・中田良弘氏【写真:山口真司】中田良弘氏は1980年ドラフトで阪神から1位指名…当初は巨人、大洋を希望
1980年ドラフト会議で阪神に1位指名された中田良弘氏(野球評論家)は1978年、亜細亜大を1年夏で中退した。アルバイトを経て入社した社会人野球・日産自動車で頭角を現し、プロ12球団が注目する存在になった。ドラフトではパ・リーグ球団をすべて断り、希望は「巨人か大洋だった」という。阪神入りとなった裏には、ドラフト会議前日の阪神・田丸仁スカウトからの熱烈ラブコールがあった。
日産自動車で中田氏は野球に没頭した。横浜高1年夏の練習試合で右膝を痛め、完治しないまま復帰。全力疾走できない状態で高校生活を終え、亜大に進学も中退した。日産自動車に入社し、「痛いなんて言っていられない」と開き直ってプレー。治療しながらも走れるようにもなり、投球にも好影響をもたらした。左腕・藤田康夫投手、右腕・名取和彦投手に次ぐ位置付けで1979年の都市対抗にも出場した。
1980年はさらに成長し、アマチュア野球世界選手権日本代表候補に名を連ねた。「体操していて右手甲の辺をぶつけちゃってヒビが入って駄目になった」。予期せぬ故障で代表には選出されなかったものの、大会前までに回復させ、オール神奈川の一員として日本代表戦に先発した。「何とかその試合に間に合ってね、3イニングを投げることになって、パーフェクトに抑えたんですよ。横浜スタジアムでね。それは覚えています」。
ドラフト前日に阪神から連絡「ウチは君1本で行く」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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