落ちたら野球人生終了…決死の覚悟で“全力投球” 見事合格も上がらなくなった肩|球界群像 葛城育郎#4
元阪神・葛城育郎氏【写真:山口真司】葛城育郎氏は就職から大学進学へ方針転換…立命大を目指した
オリックスと阪神で活躍した葛城育郎氏は、岡山・倉敷商から立命館大に進学した。当初は野球をやめて、就職するつもりだったが「親と進路の話をした時に大学に行ってくれってなった」。しかしながら学力だけでは大学に行けそうになく、野球でチャンスをつかむしか道はなし。そこで倉敷商の恩師・長谷川登監督が立命館大出身ということもあってセレクションを受けることに。ここで落ちたら野球は終わりの覚悟で臨んだ。
就職しか頭になかった葛城氏にとっては思わぬ展開だった。「学校の職員室の横に貼ってあった求人票を見て、何をしようかなって考えていましたからね」。社会人野球に進むことも自身の選択肢にはなかった。「自分の力をそこまで過信していなかった。自分なんてと思っていたんです」。それが家族会議で急転、大学進学プランが浮上。「その方が、後の就職のためにも、ってことだったんですけどね」。
葛城氏が野球をやめて就職するつもりだったのは「ずっと親に迷惑をかけているなって思っていた」のが大きな理由のひとつだった。「道具、移動も全部そうですけど、お金がかかっているのはわかっていたんでね」。そもそも学力の問題もあった。「1回、模試を受けたんですけど、全部E評価だったんです。これじゃ、やっぱり無理だろって話も親にもしましたよ。それで推薦しかないとなったんですけど……」。
セレクションに投手で挑戦し合格も…肩を痛めて手術を勧告
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜葛城育郎編〜
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