左肩を負傷も手術回避で「痛いところをガンガン」 希望もつかの間…訪れた絶望|球界群像 都裕次郎#13
元中日・都裕次郎氏【写真:山口真司】都裕次郎氏は9年目に左肩痛を発症…LAでジョーブ博士の診察を受けた
“茨の道”に突入した。元中日投手の都裕次郎氏は1985年のプロ9年目から左肩痛に苦しんだ。最初は違和感だったが、時の経過とともに悩ましい状態に陥っていった。米ロサンゼルスでスポーツ医学の名医として知られたフランク・ジョーブ博士の診察も受け、手術を勧められたものの、踏み切れなかった。「逆に肩周りを鍛えたら、どうかと思ったんです。そしたら痛みがなくなったんですよ」。しかし、完治には至らなかった。
はじまりは1985年1月の自主トレ中での投げ始めでのことだった。「ちょっと、あれって思ったんですけど、まぁ、しばらく休んだ後ってそういう時があるんですよ。投げていくうちになじんで、腕も上がっていくという感じでね。でもあの年はキャンプに入ってもずっと何かおかしいままだったんです」。その時点ではもはや違和感ではなく、痛みもあったそうだ。だが「キャンプ中に病院には行きませんでした。オープン戦とかも痛みをおして投げていた」という。
そのままシーズンもスタート。都氏は開幕3戦目の4月16日の大洋戦(横浜)に2番手で登板(1回1/3、1失点)するなど、いつものように投げ続けた。4月21日の阪神戦(ナゴヤ球場)からは先発ローテーション入り。延長10回3-3の引き分けに終わった5月2日の大洋戦(ナゴヤ球場)では9回2/3、2失点と力投した。
「そこそこ投げられたんですよね。(試合に)投げたら腕が張るじゃないですか。その張った状態で投げると、痛みがスポンと抜ける時もあったんですよ。でもバッターに向かって気が張っていてアドレナリンが出ている時はいいけど、ちょっと気が緩むのか牽制球を投げる時とかは痛かったですね。抑えたのはたまたま。だましだまし投げた結果でした」。だが、シーズン6登板目となった5月7日の巨人戦(ナゴヤ球場)でとうとう限界となった。
手術を勧められるも回避…周辺強化に努めた
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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