ドラ1入団→前半戦7勝も「丸裸にされた」 球宴中に巨人捕手から“呼び出し”「受けてやる」|球界群像 上田二朗#13
阪神で活躍した上田二朗氏【写真:山口真司】阪神ドラ1の上田二朗氏は1年目に9勝も後半に失速…逃した新人王
巨人の正捕手に丸裸にされた? 元阪神のアンダースロー右腕・上田二朗氏(野球評論家)はプロ1年目の1970年に27登板、9勝8敗、防御率3.00の成績を残した。2桁勝利に届かず、新人王もライバルの中日・谷沢健一外野手に譲ったが、悔やまれるのは前半に7勝をマークしながら、後半に白星が伸びなかったこと。「やはり相手に研究されたと思います」。1年目で出場したオールスターで思い当たる出来事もあったという。
1970年、上田氏はプロ1年目のキャンプ、オープン戦を乗り切り、ドラフト1位の即戦力右腕として開幕ローテーション入りを果たした。プロ初登板は開幕4戦目の4月16日の中日戦(中日球場)。先発して7回1失点、2安打しか許さなかった。試合は延長12回1-1の引き分けだった。「(中日捕手の)木俣(達彦)さんにホームランを打たれました」。いきなり緊迫の試合展開だったが「見えていたのは谷沢だけでしたけどね」と口にした。
中日のドラフト1位ルーキーで早大のスター選手だった谷沢は同い年の強打者。「東京六大学勢には絶対負けられない」と誓っていた東海大出身の上田氏にとっては最大のライバルとの位置づけだった。「私のプロ野球の第一スタートが谷沢のいる中日。それも何なんでしょうね。偶然なのかはわからない。(阪神監督の)村山さんが、わざわざ持ってきたわけではないだろうし、巡り合わせなんでしょうけどね」。
球宴で巨人の捕手・森に「上田来い、俺が受けてやる」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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