新人王でも上がらぬ年俸「酷かった」 告げられた理由に不満爆発「ちょっと待って」|球界群像 熊野輝光#15
オリックスや巨人で活躍した熊野輝光氏【写真:山口真司】熊野輝光氏は1985年に新人王…打率.295、14HRをマーク
厳しい“金銭闘争”だった。元阪急外野手の熊野輝光外野手(四国IL・香川オリーブガイナーズ監督)は、1985年のプロ1年目に118試合に出場。打率.295、14本塁打、60打点、13盗塁の成績を残した。社会人野球・日本楽器(現ヤマハ)からドラフト3位で入団した28歳のオールドルーキーはパ・リーグ新人王とベストナインを受賞したが、オフの年俸交渉は「渋かった」と話す。「粘って、粘って、上がった金額は300万円ちょっとでした」と苦笑した。
プロ1年目の熊野氏は4月17、18日の日本ハム戦(後楽園)、19日の西武戦(平和台)で3試合連続3ランを記録。6月20日の西武戦(西宮)で10号を放つなど前半戦だけで13本塁打をマークした。後半は1本塁打に終わったが「自分では後半の方がよう打ったなという感じはありましたけどね」と話す。「夏まではホームランがよく出ていたけど、バッティングが粗かったと思う。後半はホームランは減ったけど、ヒットはよく打ったのでね」と振り返った。
実際、後半に打率がアップして8月終了時には.303と3割を超えた。そのまま3割前後をキープし、10月10日終了時点では.300だった。「あの時、(阪急監督の)上田(利治)さんに『Aクラスがかかっているから、試合に出てくれ』と言われて、その後も出たんです。周りからは『お前は出なくても規定打席はあるから、もうやめとけ。3割あるのにもったいないじゃないか』とか言われたけど、そんなのわからないじゃないですか、新人だから」と語った。
上がらなかった年俸「昔は酷かったですよね」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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