0発&打率1割台でも「給料が落ちない」 苦闘の移籍1年目も…実感した巨人の“凄さ”|球界群像 熊野輝光#19
オリックスや巨人で活躍した熊野輝光氏【写真:山口真司】元阪急・熊野輝光氏、巨人の報道陣の多さに「監視されているようでした」
元パ・リーグ新人王外野手の熊野輝光氏(四国IL・香川オリーブガイナーズ監督)は1991年オフに勝呂博憲内野手との交換トレードでオリックスから巨人に移籍した。気合を入れ直しての新天地だったが、初めてのセ・リーグ、人気球団巨人、藤田元司監督の野球に戸惑うことが多かったという。“ミスタープロ野球”長嶋茂雄氏が監督に復帰した巨人2年目は腰、背中などの怪我にも悩まされ、思うような結果を残せなかった。
巨人移籍1年目の1992年、熊野氏は自主トレから巨人とオリックスの“差”を感じたという。「注目度が違いました。とにかく(報道陣の)数が全く違いましたね。だからもうホント、ある意味、何か監視されているようでした。何かおおらかさを出せないというか……。絶えず周りを気にしながらの感じ。それでまた選手もけっこうみんなスーパーカーみたいなのに乗っているし……」。かなり違う世界だったようだ。
野球にも“差”があった。「やっぱりジャイアンツというところでしんどかったですね。ホントにあそこは活躍というか、ちゃんとやらなければやっぱり駄目というか、阪急、オリックスとは違う。パ・リーグとは違った。もう野球自体が違いました。藤田さんが監督だったんですが、例えば、回の先頭バッターは『1球目から打つな』と言われた。ボールを見ていくということでね。オリックスの時は『積極的に甘い球なら行け』だったから、まずその辺から、えって思いました」。
移籍1年目は74試合で打率.162、0本塁打、6打点、1盗塁
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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