ドラ1指名も断固拒否、面会すらできぬ“惨敗” スカウト沈痛…幻に終わった奥の手|球界群像 熊野輝光#22
オリックスや巨人で活躍した熊野輝光氏【写真:山口真司】熊野輝光は1997年からオリのスカウト…2000年ドラ1の内海に入団拒否された
元阪急外野手で1985年パ・リーグ新人王の熊野輝光氏(四国IL・香川オリーブガイナーズ監督)は1994年にオリックスで現役引退し、2年間の2軍コーチを経て1997年からスカウトに転身した。多くの選手を獲得したが、いいことばかりではなかった。最初の苦い思い出は2000年ドラフト1位の敦賀気比・内海哲也投手に入団を拒否されたこと。巨人志望の左腕で苦しい闘いは覚悟していたが「指名後は会うこともできなかった。つらかったですよ」と話した。
熊野氏がオリックススカウト1年目に担当したのは1997年ドラフト2位・前田和之投手(日本通運名古屋)と同6位・永田能隆投手(北陸銀行)。「この2人から始まって、オリックスで担当して入った選手は17人かな」。1999年は1位(逆指名)の山口和男投手と4位の岩下修一投手をいずれも三菱自動車岡崎から獲得した。
「山口は(元編成部長で)亡くなった三輪田(勝利)さんが道をつけていた投手。それで何とか(逆指名で)獲れたんですけど、あの時はジャイアンツが後からきて大変だった。(巨人を応援する財界関係者が集まる)燦燦会が出てきて……。山口はホント球が速かったですからね。まぁ、いろいろありましたよ」。剛速球投手・山口は獲得できたからよかったが、ナンバーワンと評価しながらフラれた苦い思い出もある。それが2000年ドラフト1位の内海だ。
「イチローをバックに投げてみないか」も“幻”に…
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
球界群像〜熊野輝光編〜
名門の誘いは“聞かず”無名校へ「自分が抑えれば甲子園行ける」 野口茂樹氏が選んだ近所進学|球界群像 野口茂樹#1
阪神ドラ1は「なかなかこんな投手いない」 社会人入りで成長…担当が語った“素質”|球界群像 熊野輝光#26
“リスト落ち”寸前だった阪神エース「切ろうかなと」 スカウト疑問も…3位指名の舞台裏|球界群像 熊野輝光#25
岡田監督が憮然「大失敗、情報不足よ」 史上初“1位クジ3連敗”…退団になったスカウト|球界群像 熊野輝光#24
「なんでダルビッシュにいかなかった」 ドラフト直前の“内紛”…怪我疑惑で自由枠の撤回要望も却下|球界群像 熊野輝光#23
古巣復帰も「上では使わない」 好調も2軍“幽閉”…シーズン途中に追加された役職|球界群像 熊野輝光#21
長嶋監督に残留直訴も「お前はオリックスに帰す」 復活自信も…決まっていた巨人退団|球界群像 熊野輝光#20
0発&打率1割台でも「給料が落ちない」 苦闘の移籍1年目も…実感した巨人の“凄さ”|球界群像 熊野輝光#19
新人王から6年で巨人へ放出 オリックスから“拒否”も…感謝した監督の根回し|球界群像 熊野輝光#18
攻略後には「逃げる用意していた」 “報復”の厳しい内角攻め…恐怖の言葉「何や若造」|球界群像 熊野輝光#17