「阪神で獲ってください」2軍で移籍を直訴 戸惑ったセパの違い…念願だった“放出”|球界群像 長嶋清幸#23
広島など4球団でプレーした長嶋清幸氏【写真:山口真司】長嶋清幸氏、3球団目のロッテでは1、2軍を行ったり来たり
NPB通算1091安打をマークした長嶋清幸氏は1992年オフに中日からロッテにトレード移籍した。背番号は「31」でプロ14年目にして初のパ・リーグ、初の関東生活になったが、力を出し切れなかった。1軍と2軍を行ったり来たりで40試合の出場で68打数11安打の打率.162、1本塁打、5打点。そんなシーズン途中に「お前はパ・リーグが似合わないよ」と阪神の編成担当者から声がかかった。幼い頃から大ファンだったタイガースへの道がそこから開けた。
長嶋氏は宇野勝内野手とともに、今野隆裕投手、横田真之外野手との2対2の交換トレードで中日からロッテに移籍した。パ・リーグとセ・リーグの違いを感じたという。「パの投手は力のあるヤツは力勝負、力のないものは緩急でかわす。これは徹底しているなと思ったね。セは力のあるピッチャーでも、ここでかわすの? みたいな感じだから。何かそれで一抹の不安が出ちゃったね。ここで、もしかしたらフォークじゃないかと思ったら、ドーンと来るからね」。
こればかりは慣れていくしかなかったが、ロッテでは代打中心で出番も少なく、場数を踏めずに苦しんだ。1993年5月20日のオリックス戦(千葉マリン)で佐藤義則投手から1号アーチを放ったが、この時は「9番・右翼」での出場で、ようやく3試合目のスタメン起用でもあった。そして、その一発が長嶋氏にとってロッテ時代に記録した唯一の本塁打にもなった。
「獲ってください」…憧れの阪神に金銭トレードで移籍
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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