「俺の足、ついているか」 悪夢の大怪我で消えた感覚…因縁の中日移籍も悲劇の1年目|球界群像 長嶋清幸#21
広島など4球団でプレーした長嶋清幸氏【写真:山口真司】元広島・長嶋清幸氏、移籍先の中日で開幕スタメン
まさかの長期離脱になった。広島などで活躍した外野手で、現在は愛知県犬山市の「元祖台湾カレー犬山店」オーナーの長嶋清幸氏はプロ12年目の1991年から中日でプレーした。当時の竜の主砲である3冠男の“オレ流”落合博満内野手から打撃指導を受けて関係を深めるなど、新天地にもうまく溶け込んだ。開幕スタメン出場も果たし、闘将・星野仙一監督からも期待されたが、6月に悪夢が待っていた。「膝だけがクリっとなって……」。守備中の大怪我だった。
長嶋氏は1991年1月に中日の音重鎮外野手、山田和利内野手との1対2の交換トレードで11年間在籍した広島から中日に移籍した。1988年9月9日の広島対中日(広島)で広島・長冨浩志投手からの死球に中日・仁村徹内野手が激高して両軍大乱闘。その際、長嶋氏は中日・岩本好広内野手にキックやパンチを浴びせるなど大暴れで、その両者が退場処分となった。あれから3年。因縁のチームに新加入だ。
だからといっても何もない。「これでとやかく言ったらおかしいよ」と長嶋氏は笑う。中日サイドも同様だ。何事もなかったかのように受け入れた。「最初の挨拶の時は『岩ちゃんをぶっ飛ばした長嶋です』と言ったけどね。一応、自己紹介的には」。それで笑いをとってドラゴンズの一員となった。とりわけ、お世話になったのが落合だ。移籍1年目のキャンプでは打撃指導も受けたり、常に親身になって接してくれたそうだ。
守備中のアクシデント…右膝靱帯と半月板の損傷
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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