泥船阪神のはずが「優勝するぞ」 新指揮官が猛烈ゲキ…拡声器が変えた“負け犬根性”|球界群像 八木裕#22
阪神時代の八木裕氏(左)と星野仙一元監督【写真提供:産経新聞社】阪神・星野監督の“第一声”に衝撃「いきなり断言された」
2002年シーズンから阪神は星野仙一監督体制になった。当初は野村克也監督の“4年目”になる予定だったが、夫人の脱税問題で2001年12月に辞任。その年に中日監督を退任した星野氏が急きょ、引き継いだ。元阪神の八木裕氏(野球評論家)は、何よりも高知・安芸キャンプでの“闘将”の最初の言葉が思い出されるという。「いきなり“絶対優勝する”って言われましたからね」。4年連続最下位のチームに大いなる刺激が注入された。
阪神は吉田義男監督の下で1985年に日本一に輝いたが、その後は低迷が際立った。野村監督体制が終わる2001年までの間にAクラスに入ったのは1986年の3位と1992年の2位(巨人と同率)だけ。とりわけ1995年以降の7年間では、1997年の5位以外はすべて最下位というまさに暗黒の時代だった。そんな状況で、それまで現役でも監督としても中日一筋だった星野氏が、虎の指揮官のバトンを受けた。
「Aクラスを目指すとかおかしいと思わんか! やるからには優勝だろ。優勝しなかったら、2位も最下位も一緒や。目指すのはいつも優勝や。監督がそれを言わんで、どうするんや!」
これは、まだクライマックス・シリーズなんて考えられてもいない1986年オフ、39歳の若さで中日監督になった星野氏が高らかに発していた言葉だ。その年5位に終わった中日を率いて就任2年目の1988年にリーグ優勝へと導いたが、時を越えて2001年オフに阪神監督になった時も、考えは同じだった。
元阪神・八木裕氏【写真:山口真司】プロ最後の一発が代打逆転満塁弾「慌ててバットを出したら…」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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