最後と覚悟したプロ初先発 球場に両親招待…まさかの結末、元ドラ3が知った“立ち位置”|球界群像 杉本正#13
西武など3球団で活躍した杉本正氏【写真:山口真司】元西武左腕の杉本氏が明かすプロ初登板の裏側
鮮烈なデビュー戦だった。西武にドラフト3位で入団した杉本正氏(野球評論家)は、プロ1年目の1981年4月7日の日本ハム戦(後楽園)に初登板。初先発のマウンドで完封し初勝利を挙げた。開幕して4戦目のことで「最初は僕が投げる予定ではなかったんですけどね」と代役での出番だったという。そこで見事なピッチングを披露したわけだが、試合中はスポーツニュースで取り上げられることをイメージしながら投げていたそうだ。
杉本氏は西武に即戦力左腕として入団。「自信なんか何もなかったですよ」と笑うが、周囲の期待に応えたい気持ちは当然あった。「(プロ入り当初)最初に連絡したのは(日本ハム左腕の)木田(勇)さんなんです。当時は携帯電話はないので、自主トレで木田さんが泊っている宿を調べて電話して『西武に行くことになってので、またアドバイスがあったらお願いします』みたいな話をしました」。
木田氏は日本鋼管から1979年ドラフト1位で日本ハム入り。1年目の1980年に22勝を挙げ、最多勝、最優秀防御率、最高勝率、最多奪三振、新人王、MVPを受賞するなど大活躍した。杉本氏は1979年のインターコンチネンタルカップ日本代表メンバーでチームメートになるなど、社会人時代の木田投手と面識があった。同じ社会人出身の左腕として「もしかしたら、みたいなのはどこかあったかもしれないです」とあやかりたい気持ちがあったようだ。
1年目のオフに知った“事実”「駄目だったら、すぐ2軍だったんだよ」
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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