指揮官と中日エースが異例の“対決” 「負けたらペナルティ」も…待っていた結末|球界群像 杉本正#21
中日など3球団で活躍した杉本正氏【写真:山口真司】杉本氏は中日移籍2年目に12勝をあげるもチームは低迷
元中日左腕の杉本正氏(野球評論家)は、西武から移籍2年目の1986年にチーム最多の12勝をマークした。オールスターゲームに監督推薦で出場するなど、堂々たる活躍だった。しかしチームは5位に低迷。7月に山内一弘監督が途中休養し、高木守道監督代行体制になった年でもあった。“握手で決まった交代劇”、“巨人戦での裏対決”など、杉本氏が2人の指揮官との思い出を明かした。
中日2年目は3完封を含む10完投。182回2/3を投げて12勝13敗、防御率3.01。黒星を先行させてしまったが、年間を通して力を発揮した。開幕2戦目の広島戦(広島)を8回1失点で1勝目。4月11日のヤクルト戦(ナゴヤ球場)では1失点完投で2勝目を挙げた。前半で7勝をマークし、監督推薦で西武時代の1982年以来、2度目の球宴出場も決めた。
7月20日、大阪球場で行われた球宴第2戦に先発して3回2失点。2回までは無失点も、3回に南海・山本和範外野手に2ランを浴びた。「2回を投げ終わった時に代わるものだと思ったら、3回表の打席でそのまま行けって言われてね。(広島の高橋)慶彦さんのヘルメットを被り、バットも借りてセンターフライ。その裏に打たれたんですよ」。
当時の球宴はDH制を採用していなかった。杉本氏は「2回で終わっておけばよかったのにね。まぁ、オールスターで(投手に)打席に立つほど投げさせるな、ってことですよね。その後、慶彦さんモデルのバットを使うようになったんですけどね」と、笑みを浮かべながら振り返った。そんな球宴の2週間前の7月5日、低迷していた中日は山内監督の休養を発表し、高木監督代行体制に移行した。
高木監督代行と“対決”、完投したら監督賞
(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
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