日本ハム・多田野数人の「スカイツリーボール」が米国でも話題に 米メディアの電子版に動画付きで紹介される
またしても日本人はカーブを進化させた
日本ハム・多田野数人投手の持ち球である「イーファスピッチ」と呼ばれる超スローボールが、米国で大きな話題となっている。「日本人ピッチャーが正気の沙汰ではないイーファスピッチを投げる」と大見出しで特集しているのはニューヨーク・デイリーニューズ紙電子版だ。
多田野が5月31日の阪神との交流戦で披露した“魔球”について、「またしても日本人はカーブを進化させた」という書き出しで、動画とともに紹介している。
8回の先頭打者、マウロ・ゴメスに対する1ボール2ストライクからの4球目について、「タダノは打者からテレビのカメラマンから主審まで全ての人間を驚かせた。20フィート(約6メートル)の高さにボールを投げると、キャッチャーミットにゆっくりと正確に収まった」と報じている。
記事では、多田野が2004年から05年までインディアンズに所属していた際も、イーファスピッチで周囲を驚かせていたエピソードも披露。ただ、この一球は「すべてのイーファスピッチを終わらせるほどのイーファスピッチだ」と、衝撃的な山なりの軌道を評している。
もっとも、東京都墨田区出身の右腕は現在、このボールを実家から歩いて数分のところにある自立式鉄塔にちなんで「スカイツリーボール」と名付けている。メジャーリーガー時代よりもさらに進化した1球に、米メディアも驚きを隠せなかった。
「この“世紀”のイーファスピッチにみんな大ウケだった」
原稿はこう締めくくられている。
また、USAトゥデー紙電子版も「日本人ピッチャーが世界最高のイーファスですべての人間を困惑させる」と大見出しで動画を特集。米テレビ局CBSスポーツ電子版でも、「カズヒト タダノが日本でアメイジングなイーファスピッチを投げる」と特集し、ベースボールの本場でも大きな注目を集めている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count