今季限りで引退の稲葉が最後の東京ドームで涙のハイタッチ 両軍ファンから声援、熱狂の“稲葉ジャンプ”
日ハムがメンドーサの好投で快勝
日本ハムが序盤に大量得点を挙げ、投げてはメンドーサの好投でソフトバンクに7-2勝利。カード勝ち越しを決めた。
日本ハム・メンドーサ、ソフトバンク・武田翔太の先発で始まった試合は、初回にいきなり動く。1回裏、日本ハムは武田の立ち上がりを攻め、1死満塁のチャンスを作ると、5番ミランダのセカンドゴロの間に1点を先制。続く近藤がセンターオーバーの2ベースを放ち2点を加え、初回に3点を奪う。
3回裏には、中島卓、陽の連打で無死1、3塁のチャンスを作ると、打席には4番中田が入る。その初球、中田が「狙っていた」というカーブが甘く入ったところを見逃さず、右中間スタンドへ飛び込む25号3ランを放ち、日本ハムが序盤で武田から6点を奪い、試合を優位に進める。
大量援護をもらったメンドーサは3回まで無安打とテンポの良い投球を続けるが、4回表、先頭の中村にヒットを許すと、1死後、内川に真ん中のチェンジアップを右中間へ運ばれる。内川の17号2ランでソフトバンクが2点を返した。
8回裏、ミランダがダメ押しの13号ソロを放ち試合の趨勢は決した。1死後、大引の打順で栗山監督は今季限りで引退を表明している稲葉を代打に送る。稲葉にとって、最後の東京ドームでの打席にスタジアムは熱狂。“稲葉ジャンプ”が球場全体を包み込む中で、稲葉はセンターフライに倒れたものの、ソフトバンクファンからも熱い声援が送られた。
試合はメンドーサが最後まで安定したピッチングを続け、116球の熱投。9回3安打2失点6奪三振の内容で、来日初完投勝利で6勝目(12敗)を挙げた。
試合後、勝利したメンバーをベンチ前で迎えた稲葉は、感極まり涙ぐみながらハイタッチ。稲葉にとっても思い出のつまった東京ドーム最終戦で、日本ハムが見事な勝利を飾った。
日本ハム対ソフトバンク ダイジェスト【パ・リーグTV】
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count