ヤンキース監督が田中将大の復活を確信 「全てが怪我をする前と全く同じだった」
「私は勇気付けられた」
75日ぶりとなったメジャーのマウンド。21日(日本時間22日)のブルージェイズ戦で復帰登板に臨んだヤンキースの田中将大投手が今季13勝目(4敗)を挙げた。5回1/3を投げて、5安打1失点4奪三振無四球。白星は7月3日以来、80日ぶりだった。靭帯の部分断裂からリハビリを続けてきた右腕は久しぶりのメジャーでの登板を乗り切った。
そのピッチングを見て、ジョー・ジラルディ監督も復活を確信したようだ。地元紙ジャーナル・ニュースなどが報じている。
ジラルディ監督は「もしも、あれほどの効果的なピッチングをするには、コントロールが最高でなければいけない。マック(マッキャン捕手)と話したが、彼のスプリットは以前と同じ。スライダーも同じ。全てが怪我をする前と全く同じだった。初球は92マイル(148キロ)だった。予期していなかったけれど、私は勇気付けられた」と語ったという。
田中は7月8日のインディアンス戦後に痛みを訴え、故障者リスト入り。負傷離脱するまでは抜群の制球や伝家の宝刀スプリットなどが高く評価され、サイ・ヤング賞候補にも推されるほどだった。指揮官はその当時の投球と比べても遜色がなかったとし、田中の復活に手応えをつかんだ様子だ。
ブレッド・ガードナー外野手は「落ち着いて、良いボールを投げていたように見えたね。素晴らしいピッチングだったし、週末にまた彼の後ろで守れるのが楽しみで仕方ないよ」と語っている。
快投から一夜明けて田中の右肘に異変が生じなければ、週末のレッドソックス戦で今季最後の勇姿を見せることになる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count