語り継がれる松井秀喜の記憶 ヤンキース史上4番目に価値あるFA契約に
歴代のスター選手の中でトップ4に選出された松井氏
2009年のワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜氏の活躍は、今も色褪せることはない。巨人から海外フリーエージェント(FA)権を行使してメジャー移籍した際、ヤンキースが松井氏を獲得したことが、球団史上4番目に価値のあるFA契約に選ばれた。米スポーツ専門サイト「SBネイション」が「ヤンキースのフリーエージェント契約トップ10」と題して記している。
ランキングにはMLB随一の名門球団を沸かせてきたスター選手ばかりが並ぶ。
10位は宿敵レッドソックスから移籍し、松井氏とともに2009年のワールドシリーズ制覇に貢献したジョニー・デイモン。9位は1992年にヤンキースと契約し、1996年に18年ぶりの世界一をもたらした左腕のジミー・キーが入った。
8位はキューバから亡命し、1998年にヤンキースに入団したオーランド・ヘルナンデス。今年、メジャー1年目から鮮烈な活躍を見せた田中将大投手は、デビュー当時の成績をこのキューバ出身右腕にたとえられることが多かった。
7位のジェイソン・ジアンビーは、2000年にMVPに輝くなどアスレチックスでメジャー屈指の強打者として地位を確立し、ヤンキースに移籍した。禁止薬物使用の発覚もあったが、名門球団でも前評判通りの活躍を見せた。
6位はリッチ・グース・ゴセージ。1978年に入団した当時メジャー屈指のクローザーは、移籍1年目からワールドシリーズ制覇に貢献。1990年にはダイエーでもプレーした。
5位は2008年オフにブルワーズから移籍したCC・サバシア。今年は右膝の負傷でシーズンの大半を棒に振ったが、昨年までの5年間で計88勝を挙げ、すべて200イニング以上を投げた。来季、ヤンキースの巻き返しにはエースの復活が必要不可欠だ。
そして、4位に選ばれたのが松井氏だ。ヤンキース時代の活躍ぶりを紹介する文章からは、いかにファンに愛されていたかが伝わってくる。