侍J、韓国に痛恨逆転負け 大谷7回11K無失点も…救援陣総崩れ、準決勝敗退
大谷、最速160キロで対韓国2戦合計13イニング無失点も…連勝「6」でストップ、初代王者逃す
侍ジャパンは19日、東京ドームで行われた世界野球「プレミア12」準決勝の韓国戦に3-4で敗戦し、決勝進出はならなかった。1次ラウンドから怒涛の6連勝も、韓国に逆転負けで準決勝で敗退。先発の大谷(日本ハム)が最速160キロの直球を武器に7回1安打11奪三振無失点と完璧な投球を見せたが、救援陣が最終回に4失点と総崩れ。そのまま敗戦を喫した。
先制は日本だった。4回に中田(日本ハム)の四球、中村晃(ソフトバンク)のレフト前ヒットで1死一、三塁のチャンスを作ると、平田(中日)がレフト前へタイムリーヒット。3回まで1安打投球だった相手先発イ・デウンから先制点を奪う。
さらに嶋(楽天)の遊ゴロを、相手ショート金宰鎬(キム・ジェホ)が悪送球で1点を追加。坂本(巨人)も1死満塁の場面で2番手・車雨燦(チャ・ウチャン)から右犠飛を放ち、この回3点を奪った。
援護を受けた大谷は4回1死から5回にかけては5者連続三振を奪うなど、6回まで投げ終え9奪三振。球速も最速160キロをマークするなど、無安打無得点のピッチングを見せた。
7回には先頭の鄭根宇(チョン・グンウ)にセンター前ヒットを打たれ、無安打投球は途切れるも、この回まで投げ終えて1安打11奪三振の圧巻投球。これで開幕戦から続く無失点投球は「13」、奪三振数は2戦合計「21」にまで伸びた。
大谷が二塁を踏ませないピッチングで降板すると、8回は則本(楽天)が登板し、無失点。しかし最終回にまさかの展開が舞っていた。
2イニング目となった則本は、無死一、二塁のピンチから鄭根宇に三塁線を破られるタイムリー二塁打を浴び、1点を失う。さらに無死満塁で登板した3番手・松井(楽天)が押し出し四球。4番手・増井(日本ハム)も李大浩にレフト線への2点適時打を浴び、3-4と逆転を許した。
その裏、追いつきたい日本だったが、韓国6番手の鄭大ヒョン(チョン・デヒョン)、7番手の李賢承(イ・ヒョンスン)から得点を奪えず。初代王者をかけて臨んだ今大会だったが、準決勝の舞台でまさかの敗退となった。
8日の開幕戦では韓国相手に5-0で勝利。ここから怒涛の6連勝も、2度目の対戦となったこの試合で大会2度目の勝利はならず。韓国は21日の決勝戦(東京D)進出が決定。日本は21日の3位決定戦に進むこととなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count