「40S超え&最多S」見据えるDeNA山崎康、異例のマイペース調整貫くワケ
昨季の新人王が異例の“抑え”調整
昨季のセ・リーグ新人王が、異例の“抑え”調整を続けている。DeNAの山崎康晃投手が、沖縄・宜野湾キャンプで4日までブルペンで一度も捕手を座らせないまま、第1クールを終えた。
第1クール最終日、今キャンプ3度目も、わずか38球でブルペンを後にした。エース・山口が245球を投げ、球界最年長のベテラン・三浦が4日連続で投げ込む姿とは対照的。故障明けの投手やベテランなら珍しいことではないが、2年目の若手としては異例といえる。
豊富な投げ込みで知られる亜細亜大時代は、1日200球以上を投げることも珍しくなく、新人だった昨シーズンもキャンプ初日から捕手を座らせて投げ込んでいた。
プロ2年目を迎えた今年、不動の守護神に何が起こっているのか。
「焦らず、やっていく段階。自分で考えて、自分のペースで投げることを大事にしている」。周囲の不安をよそに、23歳は極めて落ち着いている。
なぜ「自分のペース」を貫くのか。それは、昨シーズンのことが最も大きい。