ダル、658日ぶり復帰戦で快投 158キロ&5回1失点7K、勝利の権利持ち降板

本拠地は大歓声、3点リードで降板し元ヤクルトのバーネットが6回から登板

 昨年右ひじ靱帯再建手術を受けたレンジャーズのダルビッシュ有投手が、28日(日本時間29日)、本拠地で行われたパイレーツ戦で658日ぶりとなるメジャー復帰を果たした。5回を投げて3安打1失点(自責1)で、3点リードのまま勝利投手の権利を持って降板した。

 試合開始時刻の気温が30度を超える暑さの中、本拠地のファンに大きな拍手で迎えられた。初回先頭ジェイソにセンター前にヒットを許すが、続くマカッチェンを外角スライダーで空振り三振。3番ポランコを遊撃へのライナーに打ち取ったが、味方失策で2死三塁とするも、4番フリースを三塁ゴロとし、無失点スタートを決めた。

 ベルトレの2ランなどで味方打線が3点先制した直後の2回は、わずか7球で3者凡退。3回は1死から9番フィゲロアをストレートの四球で歩かせ、二盗されたが、後続を打ち取った。

 再び3者凡退に仕留めた4回には、2死から迎えたマルテの打席で、時速66マイル(約106キロ)のカーブを投げた直後、時速95マイルの速球で空振りを奪う場面も。5回先頭セルベリに許したライト前安打が、初回先頭ジェイソの安打から1四球をはさんで14打者ぶりのヒットとなった。この回は2死二塁から9番フィゲロアにライト前適時打を許して1失点。最後はジェイソを外角低め速球で空振り三振とし、さらなる失点を防いだ。

 球速は初回ポランコの打席で時速98マイル(約158キロ)をマーク。速球はコンスタントに95マイル(約153キロ)を計時した。フォーシームとスライダーのコンビネーションで、パイレーツ打線を寄せ付けなかった。

 この日の目安とされていた球数は85~90球。5回を投げ終えて81球51ストライクとなったため、元ヤクルトのバーネットにマウンドを譲った。5回を投げて3安打7奪三振1四球で1失点(自責1)。防御率は1.80となった。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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