3000安打へ準備万端? イチローの「安打の歴史」紹介する“特別資料”が登場
2997安打で残り3本、28日から球団がヒット1本1本を紹介する冊子を用意
マーリンズのイチロー外野手が、メジャー史上30人目の通算3000安打へ“ファイナルカウントダウン”に入っている。26日(日本時間27日)の本拠地フィリーズ戦で5試合ぶりに先発して1安打を放ち、金字塔へついに残り3本。27日(同28日)の試合では後半戦に入って初めて出場機会なしに終わったものの、本拠地マーリンズ・パークではあらゆるところにイチローのヒット数が表示されるなど、球団にとってはまさに一大イベントとなっている。
27日の試合からは、球団が報道陣向けに「ROAD TO 3,000」という新しい資料を用意した。表紙も入れて25枚(48ページ)の冊子には、イチローのMLBでの安打の歴史が記されている。
通算3000安打以上を記録している29人のランキングや、これまで最もヒットを打った投手(ジョン・ラッキー、37本)、50打席以上の対戦で最高の打率を残している投手(マーク・バーリー、打率.409)、さらにイニング別のヒット数(最多は1回の585本)などなど。米国出身以外で3000安打を記録したのが、過去にロッド・カルー(パナマ)、ロベルト・クレメンテ(プエルトリコ)、ラファエル・パルメイロ(キューバ)の3人しかいないことも記されている。
また、これまでの1本1本の詳細な記録も掲載。2001年4月2日にマリナーズの本拠地セーフコ・フィールドでのアスレチックス戦で、7回にマシューズから放ったメジャー1本目のヒットから、26日のマーリンズ・パークでのフィリーズ戦の8回にベイリーから放った2997本目のヒットまでが記されている。2998本目のヒットが出れば、それを付け足した資料が翌日の試合から用意されることになる。
歴史的瞬間へ向けて、球団側の準備もいよいよ万端。多くの人が、その時を待っている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count