好左腕KOしたイチローに敵将脱帽、敵地メディアも「これぞ殿堂入りする打撃」
2試合連続のマルチ安打、敗戦の中で存在感見せたイチロー
マーリンズのイチロー外野手が4日(日本時間5日)の敵地インディアンス戦で2試合連続となるマルチヒットを放つ活躍を見せた。3-3の同点で迎えた9回に一時勝ち越しとなるタイムリー二塁打もマーク。試合は9回裏に2点差を逆転され、5-6のサヨナラ負けを喫したが、リーグ屈指の救援左腕アンドリュー・ミラーをマウンドから引きずり下ろした打撃が敵将や敵地メディアから称賛されている。
この日、イチローの最大の見せ場は5打席目にやってきた。9回無死二塁の好機で、今季途中にヤンキースからトレードで加入したミラーと対峙。初球はバントを試みるも失敗。しかし、2ストライクと追い込まれてから真骨頂を見せた。
際どいボールをファウルで粘るベテランに、敵地で試合を中継した「FOXスポーツ・オハイオ」の実況はそのバットを気にする所作に注目。「今のイチローを見れば、多くの選手が黒いバットを好んで使う理由がわかります。ファウルを打った後、正確にどこの部分でコンタクトしたのか確認できるわけです。時に参考にできるポイントにもなります」とレポートした。
解説を務めたインディアンスOBのリック・マニング氏も「彼は2ストライクに追い込まれていますが、すごくいい打席を見せています。バントは上手くいきませんでしたが、ファウルでしのいでいます。(捕手の)ペレスはマウンドに行こうとしていますね」と分析。するとイチローはミラーの投じた7球目を捉え、ライトへはじき返し、勝ち越し点をもたらした。