DeNAが初のCS進出、阪神甲子園G戦初勝利、SBと日ハムはゲーム差なし…19日のプロ野球
DeNAロペス場外弾、阪神高山13度目猛打賞、楽天茂木が今季2度目ランニング弾
プロ野球は19日、各地で5試合が行われた。セ・リーグでは、DeNAが本拠地で広島に3-1で勝利し、球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。初回にロペスのレフト場外へと運ぶ特大の2ランで先制。来日4年目で初の30号到達となった。1点差となった6回には筒香がライトへのタイムリーで追加点。投げては今永が7回途中1失点と好投すると、須田、三上、山崎康とつなぎ、逃げ切った。広島はプロ初先発の塹江が5回2失点と好投も、打線が援護できなかった。
阪神は、巨人に今季11試合目にして本拠地・甲子園で初勝利(1勝9敗1分)。先発・岩貞が8回5安打1失点で8勝目を挙げた。打線は、初回に高山がバックスクリーンへの7号先制ソロを放つと、2回にもルーキー・板山の中前適時打、北條の中前2点適時打で追加点と“若虎”が躍動した。高山は3安打を放ち、2010年の巨人・長野に並んで新人2位タイとなるシーズン13回目の猛打賞。新人の最多猛打賞は1958年の巨人・長嶋が記録した14回となっている。巨人は先発・高木が5回4失点と乱調で、走塁でもミスを犯すなど散々だった。
パ・リーグでは、首位ソフトバンクがオリックスと3-3で引き分けた。先発の中田が初回に3失点も、その後は粘りの投球。7回途中からは、森福、五十嵐、スアレスとつなぎ、延長12回には岩嵜が1死満塁の大ピンチを凌ぐなど、ブルペン陣がオリックスに得点を許さなかった。打線は4回と6回に1得点。9回2死から中村晃の適時打で追いつき、延長12回、4時間58分の熱戦でドローに持ち込んだ。オリックスは初回に中島の3ランで先制も追加点を奪えず、9回は回跨ぎの守護神・平野が同点打を浴びた。
日本ハムはロッテに3-1で勝利し、今季6度目の同一カード3連勝。初回に先頭・西川の球団歴代2位タイの41試合連続出塁となる中前安打と二盗などで1死三塁とすると、大谷が左翼ファウルゾーンへ先制犠飛。4回は中島が中前2点打を放った。投げては先発の新人・加藤が6回1死まで無安打に抑えるなど6回1安打無失点で6勝目。9回は吉川が1失点を喫したものの、最後は谷元が締めた。首位のソフトバンクがオリックスと引き分けたため、首位浮上はならなかったが、ゲーム差なしで21日からの天王山へ挑む。
西武は楽天に勝利。3回に相手先発・辛島を攻め、秋山のタイムリーで先制。さらに、中村、メヒアの連続押し出し四球、森の2点タイムリーで一挙5点を奪った。先発のドラ1ルーキー多和田は8回9安打2失点の力投で7勝目。9回は守護神・増田が締めた。楽天は辛島が誤算。打線は6回まで散発の3安打に抑えられ、7回には茂木の今季2本目のランニングホームランなどで2点を奪ったが、追いつくことはできなかった。
【セ・リーグ】
◇DeNA 3-1 広島(横浜)
勝 今永(4勝3敗)
敗 塹江(0勝1敗)
S 山崎康(2勝5敗32セーブ)
HR【D】ロペス30号【広】ルナ5号
◇阪神 4-1 巨人(甲子園)
勝 岩貞(8勝9敗)
敗 高木(5勝9敗)
S マテオ(1勝3敗18セーブ)
HR【神】高山7号【巨】村田21号
【パ・リーグ】
◇ソフトバンク 3-3 オリックス(ヤフオクドーム)
HR【オ】中島6号
◇日本ハム 3-1 ロッテ(札幌ドーム)
勝 加藤(6勝3敗)
敗 二木(7勝8敗)
S 谷元(3勝2敗1セーブ)
◇西武 5-2 楽天(西武プリンス)
勝 多和田(7勝5敗)
敗 辛島(3勝6敗)
S 増田(3勝5敗25セーブ)
HR【楽】茂木7号
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count