日ハム武田勝、涙の127キロ直球 三振締めに「口約通り120キロ以上で満足」
引退試合で3球すべて120キロ超、チームメートは「優勝してやったぞ!」の横断幕
日本ハムの武田勝投手が30日のロッテ戦(札幌ドーム)で引退試合に臨んだ。
初回先頭・清田にオール直球の真っ向勝負。124キロ、127キロと2球で追い込み、最後は真ん中への127キロ直球で空振り三振に仕留めた。
ソフトバンクとのV争い中の9月中旬に現役引退を決断。「オレのために優勝しろ!」との貼り紙をし、ナインを鼓舞してきたとあって、この日バックネット裏のスタンド席から宮西、谷元ら投手陣が「11年間お疲れさまでした。優勝してやったぞ!」との横断幕を掲げた。
ベンチ前での投球練習中から涙を浮かべた左腕は、降板後に「泣くつもりはなかったんですけど、ファンの皆さんの声援が耳に入ってきて我慢できませんでした。フォアボールだけ避けようと真っすぐで行こうと思っていました。自分の納得いくまま、体が動くままに、口約通り120キロ以上出せたので満足しています。後輩にも恵まれ、お世話になった方々、応援してくれたファンの皆様に感謝の気持ちを伝えたいです」とコメント。通算82勝を挙げたプロ11年間の現役生活に別れを告げた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count