パCS初戦はSB千賀vsロッテ涌井 両チームでキーマンとなる打者は?
千賀はロッテ打線と好相性、涌井はSBに苦戦も…
プロ野球は8日からセ・パ両リーグのクライマックスシリーズ(CS)が始まる。パ・リーグでは2位ソフトバンクが千賀滉大、3位ロッテは涌井秀章の予告先発が発表された。両投手が抑えるべき打者、もしくは両軍の打のキーマンは誰になるのか。
ソフトバンク千賀の対ロッテ戦は今季7試合登板、4勝0敗、防御率2.36。オールスター以降の3試合は全てクオリティースタート(6回以上を投げ自責3以下)を達成している。被打率.181と抜群の安定感を見せているが、気になるのが被本塁打数。4番・デスパイネに2被弾で、細谷圭、ナバーロ、中村奨吾、井上晴哉、荻野貴司にそれぞれ1本塁打を許している。各打者では角中勝哉に打率.333(21打数7安打)、井上晴哉に打率.429(7打数3安打)と打ち込まれているが、一発長打は短期決戦の流れをも決めかねないだけに警戒したいところだ。
一方、ロッテ涌井の今季の対ソフトバンク戦は8試合登板、2勝2敗、防御率3.60。ヤフオクドームでは3試合登板、1勝0敗も防御率5.49とパ・リーグ本拠地球場ではワーストの数字だ。チーム被打率.296と相性も決して良くなく、各打者では松田宣浩に2本塁打を含む打率.360(25打数9安打)、本多雄一に打率.444(18打数8安打)、福田秀平に打率.429(14打数6安打)と苦しんでいる。とはいっても、昨季15勝(9敗)でリーグ最多勝に輝くなど通算118勝(101敗)と経験や実績は豊富な右腕。CSは過去9試合登板で3勝0敗、防御率1.37と強く、千賀に比べて大舞台には慣れているだけに、どのような投球を見せるか。
2勝先取の超短期決戦。両投手の出来が日本ハムへの挑戦権を握っていると言っても過言ではない。育成選手から急成長を見せる23歳か、それともアマチュア時代からエリート街道を突き進んできた30歳か-。いずれにしても、しびれるような投手戦を期待したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count