広島32年ぶり日本一ならず ジャクソン大誤算、8回一挙6失点で力尽きる

2連勝スタートも4連敗

 広島が29日、日本ハムとの日本シリーズ第6戦(マツダスタジアム)で4-10と敗れ、32年ぶりの日本一を逃した。4-4の同点で迎えた8回に4番手のジャクソンが6失点。2連勝からの4連敗で日本ハムに日本一を許した。

 先発の野村が初回、岡にタイムリーを浴びて1点を失ったものの、打線が2回に反撃。先頭の松山が中前安打で出塁すると続く鈴木は左翼越え二塁打で、無死二、三塁とチャンスを作った。小窪は空振り三振も、石原の打席で相手先発・増井が暴投し同点。さらに石原の打球をレアードが後逸して逆転に成功した。

 しかし野村がピリッとしない。4回、先頭の近藤に中前安打を許すと、レアードの遊ゴロを田中がファンブル。無死一、二塁とされ、田中賢に同点適時打を浴びた。その後、2死二、三塁で西川に2点三塁打を許し、この回3失点を喫した。

 それでも6回に丸のソロ弾、7回に下水流のタイムリー内野安打で追いついたが、8回にマウンドに立ったジャクソンが大誤算だった。2死満塁から中田に押し出し四球。続く投手のバースに中前適時打を浴びると、レアードにダメ押しの満塁弾を運ばれ、大量6失点を喫した。

 その裏の攻撃では赤松、鈴木、小久保と連続三振に倒れて反撃ムードを作れず、9回も無得点で敗北。今季限りで引退する黒田が第7戦で先発予定だったが、最終戦にまで持ち込めなかった。1984年以来の日本一を期待した広島ファンも大きく肩を落とす結果となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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