パは日ハム大谷、セは広島新井がMVP! プロ4年目&18年目でともに初受賞

新人王は阪神高山&日ハム高梨

 2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日、都内のホテルで行われ、両リーグの最優秀選手(MVP)、新人王が発表された。

 パ・リーグのMVPは日本ハムの大谷翔平投手がプロ4年目で初受賞。投打ともに規定に届かなかったものの、際立った活躍で初のシーズンMVPを引き寄せた。

 投手では21試合登板、10勝4敗、勝率.714、防御率1.86、174奪三振。9月13日のオリックス戦(札幌ドーム)ではNPB公式戦最速記録を更新する164キロをマーク(クライマックスシリーズでは165キロを記録)した。また、打撃では104試合出場で、打率.322、104安打、22本塁打、67打点、7盗塁。軒並みキャリアハイを更新した。10勝、100安打、20本塁打は日本球界史上初の大偉業で、4年ぶりのリーグ制覇&10年ぶりの日本一の原動力となった。

 セ・リーグは、広島を25年ぶりのリーグ優勝に導いた新井貴浩内野手がプロ18年目で初の最優秀選手(MVP)に輝いた。132試合出場で打率.300、19本塁打、リーグ3位の101打点。4月26日のヤクルト戦(神宮)では、史上47人目の通算2000安打を達成し、今季限りで引退した黒田博樹投手とともに精神的支柱、ムードメーカーとしてもチームを牽引。日本シリーズ進出に大きく貢献した。

 パ・リーグ新人王は、日本ハムの高梨裕稔投手が受賞。投票総数255票のうち131票を獲得し、116票の楽天・茂木栄五郎内野手との接戦を制した。日本ハムでは昨年の有原航平投手に続き、2年連続13人目の最優秀新人。高卒から新入団した選手以外の3年目以上の受賞は初となった。先発転向後は負けなしの8連勝を記録するなど自身初の2桁となる10勝(2敗)。防御率2.38も堂々の数字だった。

 セ・リーグは、阪神のドラフト1位ルーキー高山俊外野手が“圧勝”した。134試合出場で打率.275、8本塁打、65打点の好成績を残し、有効投票総数「269」のうち220票を獲得。DeNA今永、戸柱らを抑えた。坪井が保持していた阪神の新人選手のシーズン最多安打記録(135安打)を更新する136安打を放ち、13度の猛打賞も坪井(11度)を超えて球団新人記録に。長嶋茂雄氏が保持するNPB記録の14度にあと「1」まで迫った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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