「打順に見合った機能を果たす選手」重視 Full-Count編集部が選ぶ“最強オーダー”

Full-Count編集部選出の「モバプロ2 レジェンド」“最強オーダー”

 野球ゲーム「モバプロ」の新シリーズが登場した。その名も「モバプロ2 レジェンド」。ゲーム上に出てくる選手は全員レジェンドOBで、1950年代から2010年代の往年のスター選手の中から自分だけのドリームチームを編成し、リーグ戦で全国制覇を目指す。基本プレーは無料で、全国のプレーヤーとも対戦可能。前作は500万人以上がプレーしており、今回の新作も野球好きにとって見逃せない作品に仕上がっている。

 このほど、リリースを記念して「モバプロ2 レジェンド」では、「野球メディア対抗!最強オーダー決定戦!」を開催。野球専門メディア「Full-Count」編集部でも独自のチームを選抜し、「最強オーダー」を作ってみた。編成を担当したのはデータ分析に定評がある和製ビル・ジェームズことK・H氏。主観や感覚ではなく、客観的な数値を基に導き出されたチームは必見だ。

 まず「1番・センター」には福本豊を選択した。秋山幸二も魅力的な存在だが、143試合換算で63盗塁という圧倒的な盗塁数を考慮。中堅手としてずば抜けて守備範囲も広く、本塁打も多い。また、選球眼も極めて優秀な選手だ。

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福本豊

 次に「2番・ファースト」という難しい“お題”では近藤和彦を起用。打つだけなら谷沢健一、守備なら駒田徳広、守ったこともあるというレベルなら田淵幸一、中畑清、小久保裕紀らも考えられたが、2番という打順を考えると足もほしい。つなぎ野球もできる選手ということで近藤を選んだ。同選手は一塁手だが、盗塁王を取り、最多犠打も記録。アベレージヒッターで打率2位が4回もあった。

「3番・ライトは」には山本浩二。打撃は文句なし。加えて同期の福本と並び称される守備範囲を誇り、鉄砲肩としても知られる。足も速く、理想的な存在と言えるだろう。

「4番・DH」にはNPB最強の指名打者の一人、門田博光を選択。「5番・レフト」には山内一弘、青田昇なども浮かんだが、松井秀喜を選んだ。ON以後の日本人スラッガーでは最強。守備も左翼としては悪くなかった。

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門田博光と松井秀喜

「6番・セカンド」は、下位でもう一つ好機を演出できる選手として篠塚和典を選んだ。天才打者であり、守備も無難にこなす。高木守道、藤田平も候補として考えたが、脇役に徹することもできそうな篠塚が最適とみた。

「7番・サード」は「下位の中軸」として中村紀洋を選んだ。打線を組む上でもここには右打者が欲しいところ。クラッチヒッターであるだけでなく、名手として鳴らした守備も魅力的だ。

「8番・捕手」には森祇晶か、木俣達彦の二択で森とした。左打者であることと、リード面を考慮した。「9番・ショート」には守備範囲が広く、足が速いことを理由に吉田義男を選択。両面で高水準を誇り、中村紀洋との三遊間も見ものだ。

 上記のオーダーでは基本的な考え方として、「打つだけの選手は選ばない」、「打順に見合った機能を果たす選手を選ぶ」を前提とした。また打席の左右にも留意している。

 代打は若松勉、大島康徳、吉村禎章、松永浩美の4選手を選択した。安打製造機として知られる若松の選手生活晩年はセ・リーグ最強の代打であり、通算代打率は.349を誇った。大島は代打本塁打20本(NPB史上2位)、吉村は14本(同7位)。代打起用数史上3位の桧山進次郎も考えたが、確実性を考慮して吉村を選んだ。最後の一人はスイッチヒッターを視野に柴田勲と松永で悩み、松永を選んだ。3割が7回、内野手としても起用できる点を考慮した。

 一方、投手は先発3投手に稲尾和久、鈴木啓示、山田久志を選択した。ピーク時に圧倒的な成績を誇った投手をエースに据えたかったため、1シーズンで42勝を挙げた稲尾を1番手とした。2番手には左腕勝ち星第2位の鈴木。無四球試合78という数字もすごい。3番手にはアンダースローを入れたかったため、山田と杉浦忠を候補とし、ピークが長かった山田を選んだ。

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稲尾和久と鈴木啓示

 救援陣には大野豊、山口高志、鈴木孝政の3投手。1番手には左の大野を選んだ。ロングリリーフも可能でスタミナもある。2番手、3番手には山口と鈴木。ともに快速球で鳴らした投手だ。最後にクローザーは日本の抑え投手の概念を変えた江夏を選択した。

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江夏豊

 さて、「Full-Count」選出の布陣は皆さんの目にどう映っただろう。日本球界はこれまで数多くの名手を輩出しており、一概に最強オーダーと言っても数えきれないくらいの選択肢がある。ぜひ自分自身の最強布陣を選び、リーグ制覇を目指してみてほしい。

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「モバプロ2 レジェンド」では打順や適性を決める“オーダーカード”を使用。

○選択選手

1番センター 福本豊
2番ファースト 近藤和彦
3番ライト 山本浩二
4番DH 門田博光
5番レフト 松井秀喜
6番セカンド 篠塚和典
7番サード 中村紀洋
8番キャッチャー 森祇晶
9番ショート 吉田義男
代打 若松勉
代打 大島康徳
代打 吉村禎章
代打 松永浩美

先発 稲尾和久
先発 鈴木啓示
先発 山田久志
救援 大野豊
救援 山口高志
救援 鈴木孝政
抑え 江夏豊

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一般社団法人 日本野球機構承認 / 日本プロ野球名球会公認 / 日本プロ野球OBクラブ公認
※一部コンテンツは有料です。

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【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count