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山﨑武司氏が明かす“天敵” ダルビッシュ、田中、大谷よりも「嫌だった」投手とは

プロ野球選手が野球ゲームをプレーしたらどうなるのだろうか。ファンにとっては非常に興味深い話だ。やはり普通の人よりも上手いのか。それとも、グラウンド上でのプレーとゲームは全く別ものなのか。もし、ファンが好きな選手とゲームで対戦できて、勝ってしまったら、嬉しいような、寂しいような…。投手と野手、強打者と巧打者は、ゲームでもプレースタイルが違うのかという点も、気になるところ。例えば、好投手だったら守備的なチーム、強打者だったら攻撃的なチームを好むのだろうか――。

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山﨑武司氏が「プロ野球バーサス」に挑戦、“打撃センス”はやはり抜群!?

 プロ野球選手が野球ゲームをプレーしたらどうなるのだろうか。ファンにとっては非常に興味深い話だ。やはり普通の人よりも上手いのか。それとも、グラウンド上でのプレーとゲームは全く別ものなのか。もし、ファンが好きな選手とゲームで対戦できて、勝ってしまったら、嬉しいような、寂しいような…。投手と野手、強打者と巧打者は、ゲームでもプレースタイルが違うのかという点も、気になるところ。例えば、好投手だったら守備的なチーム、強打者だったら攻撃的なチームを好むのだろうか――。

 現役時代に中日、オリックス、楽天の3球団で通算403本塁打をマークした山﨑武司氏(48)は、球史に名を残す強打者だ。中日時代の1996年に本塁打王に輝くと、楽天時代の2007年には39歳で本塁打王、打点王の2冠を獲得。輝かしい実績を残し、2013年限りで現役を引退した。

 普段はほぼゲームをやることがないという山﨑氏は、5月23日に株式会社コロプラからリリースされたスマートフォンアプリ「プロ野球バーサス」を初めて手にすると、古巣の中日、楽天を使いながら、まずは打者として類まれな才能を見せつけた。操作方法を確認し、3球目にはクリーンヒット。打撃でのコツ、タイミングの取り方をすぐにつかんだ。

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「予測で(バットを)出してる感じだよね。だいたい、本当のバッティングだって、ミートポイントをピンポイントで見て打ってるなんてありえないから。大体で振って、上下にずれたりすることがあって、打ってるわけだから。ここ(バットに当たる瞬間)を見てガチンっと打って完璧に、というのはないからさ。それと一緒だよね。緩急に関してはタイミングしかないから、ここはセンスが問われるところだけど」

 やはり“打撃センス”は抜群。アプリでも強打者ぶりは変わらなかった。さらに、楽天移籍後に名将・野村克也監督の元で配球を学び鍛え上げた高い“野球脳”、そして引退後の野球解説者としての知識を、「投手・山﨑武司」として存分に生かした。「これからの選手」と期待する中日の2年目左腕・小笠原慎之介投手を使い、巧みな配球で相手打線を封じ込めていった。

「今は解説者だから、解説をやっている球団の選手のどこが弱いかとか、ゲームをやりながらでも考えたりするよね。相手がどの選手かを見て、『ああ、スライダーが苦手だな』とか。 あとは、ランナーがいるときには長打が出にくいところに投げるとか。例えば、チェンジアップがある左ピッチャー対右バッターだったら、2ストライクまで追い込んだら低めのチェンジアップを投げればホームランになる確率は非常に少ない。チェンジアップが高くいけば、ホームランになる確率はグンと上がる。ゲームでもそういうことも踏まえてやる。リード、バッテリーの配球面というのは面白いよね」

 野球選手同士で対戦すれば、ゲームでも必ず配球の読み合いになり、ハイレベルな戦いになると山﨑氏は予想する。さらに、「プロ野球バーサス」では全く知らない相手と対戦することが可能だが、その場合でも、野球選手ならば相手の傾向、野球経験の有無などを推測しながらプレーするはずだという。

「野球選手がやれば配球は必ず考えるからね。苦手なところや、『どこが長打になりにくいかな』というのは考えて配球すると思うよ。ちょっと普通の人とは違う配球をするんじゃない? それが果たしてゲームで通用するかしないかは別だけど。(野球選手なら)相手の傾向も分かるだろうね。もし9イニングで試合をやれば、傾向は必ず分かってくる。『この人は野球経験者だな』とか『この人はゲームがうまい人だな』とか。ゲームの対戦の勝ち負けもあるけど、そういうことを考えながら遊ぶのも楽しいんじゃないかな」

山﨑氏の現役時代の“天敵“とは…「野村監督に『試合に出たくない』と嘆いてたよ」

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 そうやって、全国の“ライバル”たちとの対戦が、自分をパワーアップさせてくれる。これは実際の野球でも変わらない。 現役時代には、山﨑氏にも“ライバル”と呼べる存在が多くいた。中日時代は、あるチームを強烈に意識していたという。

「若い時はまずチーム内の同じポジションの人たちがライバルだったよね。野球は全員が出られないから、まず内なる競争に勝って、やっと敵と戦うわけだから。その後、敵という意味では、絶対に巨人戦では打ちたいと思ってやってたよね。巨人戦さえ打てればいい。そのぐらいのつもりでやっていた。もちろん、そんなことでは駄目なんだけど、どっちかを取れと言われたら、3球団で打てなくても巨人戦だけ打ちたいとか、そんな気持ちでやってた」

 そして、楽天時代には“天敵”がいた。当時ソフトバンクでプレーしていた杉内俊哉投手(現巨人)だ。

「楽天の時は中日時代と立場が違って4番を打たせてもらってたから『俺が打たないと』とずっと思ってやってた。ただ、1人だけ、杉内が先発の時だけはよく野村監督に『試合に出たくない』と嘆いてたよ。『監督、僕もう出たくない』って言ったこと何回もあった。ゆるいフォームから(ボールが)“ピュッ”て来るのが全然合わなかった。だから、相手先発が杉内の時は試合前に『監督、今日はスタメン外してください。もういいです』って。でも、ある時、野村監督から『やってみな分からんだろ』って言われて試合に出て、初回に3ランを打ったら、野村監督は『ほら、出てみな分からんだろう』って(笑)。それはすごく覚えてるな」

 苦手だったのは、ダルビッシュ有投手(元日本ハム)、田中将大投手(元楽天)、大谷翔平投手(日本ハム)のような速球派ではなく、杉内や武田勝投手(元日本ハム)、渡辺俊介投手(元ロッテ)といった技巧派。「打てそうで打てない」タイプだという。

「自信満々で試合に臨んで、4打数無安打だった時が一番キツイ。初めから『打てないな』と思っているときは『やっぱりな。しょうがない。明日のピッチャーな』と思えるんだけど、『最低でも今日ホームラン1本打っておかないと』と思って打てないと、けっこう後引くんだよね。

 武田勝も打てそうで打てないタイプ。自分のスイングをさせてもらえないピッチャー。昔で言うと渡辺俊介とか。ヒットは打つんだけど、自分の中でフルスイングをさせてもらえない。ダルビッシュとかは、力と力で勝負できるから、振って駄目なら『ああ、やっぱり駄目だったな』と帰ってこれる。自分はどっちかというと(バットを)振りたかったから、のらりくらりというピッチャーの方が嫌だったね」

 ただ、どんなピッチャーよりも鮮烈に印象に残っているのは、若かりし日に対戦した故・津田恒実投手(広島)。山﨑氏は「炎のストッパー」と呼ばれた右腕について、「すごいなこの人、と思ったね」と振り返る。

「自分が未熟だった分、すごいと思ったのは津田さん。ただ、バリバリのレギュラーだった頃に津田さんと当たっても、そこまでは衝撃的じゃなかったかもしれない。よく『どのピッチャーがすごかったか?』と聞かれるんだけど、それは自分が未熟だったか、レギュラーとして出ていたか、で全く変わってくる。やっぱり自分が未熟だった頃のほうが、相手ピッチャーが『すごいな』という印象はすごくあるね。ダルビッシュや田中、大谷とも戦って、すごいピッチャーだったけど、まだ自分も1軍でやれてたからさ」

 多くの対戦があったからこそ、山﨑氏は偉大な打者へと成長していくことが出来たのだ。

「監督・山﨑武司」の意外な“野球観”「勝つためには、まず…」

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 では、そんな山﨑氏は監督としてはどんな選手を使って、どんなチームを作るのか。「プロ野球バーサス」でも「監督モード」を選択できるが、チームを指揮できるのなら、まず自身は“レギュラー確約”だという。

「(自分は)絶対に使うでしょ。自分が現実的に打てない打順とかもいいかもね。例えば、俺だったら1番とか。そういうことも楽しいかもしれない。結局、ゲームは現実とは違ってありえないことも出来るわけだから、そんな楽しみ方もいいんじゃない。全員ホームランバッターを置くとかさ」

 ただ、“野球観“については、やや意外な考えを持っている。「自分が本当にプロ野球の監督になったらどんな選手から集めるかというと、俺は絶対にピッチャー」。現役時代に強打者として恐れられた山﨑氏は、「勝つためには、まずディフェンスから」と言い切る。

「すごいホームランバッターを3人揃えるんじゃなくて、初めに先発投手の3本柱が欲しい。なぜかというと、どんなに打線が悪くたって、プロ野球のチームなら2、3点は取れる。ただ、0点に抑えるのはなかなか難しい。そんな中で、エースピッチャーは防御率2点台くらい。そういう選手が3人揃ったら勝つ確率は高いよね。自分はバッターだったけど、野球は絶対にピッチャーから。だって、ずっとピッチャーが主導権を持っていて、バッターには主導権がないからね。

 もちろん、夢はホームランをたくさん打って、10-8とか10-6で勝ったら面白い。でも、ゲームとして勝ち続ける確率を高くするためには、あてになることから始めないと。バッティングは水物。どれだけすごくたって、10回のうち7回は失敗する。でも、守備率は9割以上を誇らないといけないし、エースピッチャーは8割位勝つ。そう思うと、やっぱり守備、ディフェンス、ピッチャー。だいたい、みんな現役時代とは真逆のことをやりたがるよね。ピッチャー出身の人は打ち合いをやりたがるし、意外と野手の人はピッチャーをうまく使いたい、というのがある」

 ほとんどゲームをやらないという山﨑氏だが、実際に「プロ野球バーサス」をプレーしてみて「楽しめるね」と思わず本音を漏らした。「スマートフォンのゲームは、どんな場所でも遊べるというのが一番のメリットというか、特徴でもある。画面は綺麗だし、すごいよね。野球好きにはこういうのはいいね」。天才的な「打者・山﨑」か、もしくは配球の妙を知る「投手・山﨑」か、それとも守りの野球を実践する「監督・山﨑」か。「プロ野球バーサス」をやっていれば、いつか知らないうちに山﨑氏と対戦しているなんてなんてことも、あるかもしれない。

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【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count